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農作業を終えた青年が、自宅に向かって、ゆっくりと歩いていた 不思議な事に、青年の後ろを二匹のゆっくりが、跳ねながら追いかけている その二匹は、ゆっくりまりさと、ゆっくりれいむなのだが、それぞれ帽子とリボンがない 「まつんだぜ!まりさのぼうしをかえすんだぜ!」 「ゆー!れいむのりぼんをかえしてね!」 二匹の飾りは、青年が左手に持っていた 青年の耳には、二匹のゆっくりの叫び声が、はっきりと聞こえているはずだが、青年はそれに答えず、一定の速度で歩いていく 「ゆー!まりさのぼうしをかえすんだぜ!」 「ゆ!ゆ!れいむのりぼんをかえしてね!」 いくらゆっくりが叫ぼうとも、青年はひたすらに無視を続ける ゆっくり達は、なぜ自慢の髪飾りを奪われ、無視されるのか分からなかった 二匹は、滅多に人の近付かない、森の奥深くで、豊富な昆虫や木の実などを食べて、ゆっくりと生活していたのだが ゆっくりぱちゅりーに、人間という生き物が、畑という場所で、美味しいゆっくりできる食べ物を作っている、という話を聞いたため 周囲のゆっくり達が止めるのも聞かず、一度、人間の食べ物を食べに行こうと、人里まで降りてきたのだった 二匹は人里まで降りると、いつも暮らしている森と、全く違う景色に、大喜びではしゃぎまわった 「なんだかすごいばしょなんだぜ!」 「もりにとじこもっててそんしたね!」 そんな会話をしている二匹は、棒を持った、二本足で歩いている生物、すなわち人間を発見した 「ゆゆ!なんかへんなのがいるよまりさ!」 「ゆ!あれがぱちゅりがいってたにんげんだとおもうんだぜ!さっそくごはんをもらうんだぜ!」 ゆっくり二匹は、ぱちゅりーから得た、人間の情報を自分の都合のよいように、歪曲、修正して解釈したため 人間は、美味しい食べ物をゆっくりにくれる生き物、と考えていた 二匹は、青年の前に飛び出すと、元気にあいさつをした、自分達に、美味しいものをくれる相手には、元気よく挨拶してやろうと思ったからだ 「「ゆっくりしていってね!!」」 「さっそくだけどはたけのごはんがほしいんだぜ!」 「おいしいごはんをちょうだいね!」 二匹は、すぐにこの男が美味しいものをくれるだろうと、思っていた しかし、青年は、二匹から飾りを素早く奪い取ると、そのまま歩きだした そして、現在にいたる、れいむとまりさの訴えは、すべて無視され続けている れいむも、まりさも、すぐにでも森に帰りたかったが、髪飾りを奪われている以上、そのまま帰ることはできない 「ゆっくりしてないおじさん!ぼうしをかえすんだぜ!」 「ゆっくりなおにいさん!はやくりぼんをかえしてね!」 悪口を言っても、褒めても男は無視を続ける ゆっくりが喋る、男は何の反応も示さず歩き続ける、そんな状況が十分は続いただろうか、自宅に着いた男は家の中に消えていった ゆっくりは、飾りを奪われたことも忘れて、初めて目にした、人間の家に驚き、感激していた 「でっかいおうちなんだぜ!とってもでっかいんだぜ!」 「ゆゆゆゆ!ここならとってもゆっくりできそうだね!」 そんな会話をしていると、家の中から出てきた人間に髪の毛を掴まれ、強引に家の中へ引きづり込まれた 「いいたいんだぜ!ひっぱらないでほしいんだぜ!」 「ゆぅぅぅ!いたいよ!ゆっくりやめてね!」 若者は、れいむを玄関に落とすと、殺さない程度に踏みつけた 「ぎゅびゅ!!!」 「れいむ!おじさんやめるんだぜ!れいむをいびゅ!!」 まりさが最後まで言わないうちに、男はその頬を平手で打っていた 「い…いたいんだぜ!やめう゛ぅ!」 男は再び、先ほどより少し力をこめて、まりさの頬を平手で打つ 男はそのまま、まりさの頬を叩き続ける、見ようによっては愛嬌のある顔は、平手打ちを喰らうたびに左右に揺れる 「いだい!びゅごめゆ゛っごめんなびゅびゅ!!!」 必死に許しを乞うまりさを無視して、男はまりさの頬を叩き続ける 「うぅぅ!!うぅ!!!!!!」 一方、男の足元ではれいむが、まりさとは比べ物にならない、苦痛を味わっていた 男はゆっくりと、しかし、確実に足に掛ける力を強め続けている 「うぅ…う…ぅぅ」 男から逃れようと、もがけばもがくほど、男から受ける圧力は高まっている 「ゆ!びゅ!!…ぅう…う!!!!」 自分の皮が伸びていく、体内の餡子が押しつぶされていく、抗い様のない苦痛 非力な、れいむの出来ることは、顔を真赤にして、耐えようのない痛みを受けながら、うめき声をあげることだけだった 男は、実に五分間の間、二匹のゆっくりを叩き、踏みつけ続けた 男は、顔を真っ赤にはらしたまりさと、頭が少々へこんだれいむを竹でできた、虫籠ならぬ、自家製のゆっくりかごに入れると、家の中に入って行った 男は食事に風呂を済ませると、二匹のゆっくりの前に、彼らの髪飾りをもって現れた 「ゆ!ぼうしをかえしてだぜ!」 「れいむのりぼんをかえしてね!」 男は、籠の中で騒ぐ彼らの前で、帽子とリボンを玄関に落とすと、それらを思い切り、踏みにじった 「やややめるんだぜ!!!はやくやめるんだぜ!!!!!」 「れいむのりぼんをふまないでね!!!!ゆっくりせずにやめてね!!! しかし、男の感情のない、冷たい瞳で見つめられると、眼の前で大事な帽子を踏みつけられているにもかかわらず、ゆっくり達は、なにも言えなくなった 自分達の、目の前にいる生物が、決してゆっくりの力では、敵わない事は、さすがのゆっくりブレインでも、理解できた 二匹は、震えながら、自分達の髪飾りが、蹂躙されるのを見ているしかなかった 男は、そんなゆっくり達に見せつけるように、何度も何度も飾りを踏みつける 男が足を退かす頃には、二匹にとって大事な、大切な髪飾りはボロボロになっていった 「れいむのれいむのりぼん…」 「いやなんだぜ…かえりたいんだぜ」 男は、滅茶苦茶に踏みつけた髪飾りをそのままに、自分の部屋に戻って行った 二匹は、しばらくの間、己の不幸を呪い、汚され、傷つけられた髪飾りに、涙を流し、人間にすさまじい恐怖を覚えた 二匹は、また男が来るのではないかと、びくびくしながら過ごした 「ゆ…もしももりにかえれたらにどとひとざとにはおりないんだぜ…」 「ゆぅ…にんげんはゆっくりゃよりつよくて…ゆふらんよりもいじわるだよもりにかえりたいよ」 二匹はそのうち眠ってしまった、極度の疲労と恐怖、髪飾りを滅茶苦茶にされた、精神的なショック、空腹などが、彼らを眠りの世界にいざなった れいむは夢を見ていた、子供のころ、姉妹たちと楽しく遊んでいた頃の夢だった 鬼ごっこや、かけっこ、かくれんぼなどをみんなと一緒に、やっている夢 「いたい!いたいよ!!!」 れいむは、髪を引っ張られる痛みで、目を覚ました 男の目線まで釣りあげられると、昨日のまりさが受けていた平手打ちを食らった 「いだ!やびゅ!ゆびゅ!いだいいだいぃぃ!!!!」 何度となく、男に平手打ちを喰らう、下では昨日のれいむの様に、まりさが男に踏みつけられている 「っづう〜…うぅう!!」 まりさの、綺麗な金髪を男の足が踏みにじっている、まりさも、昨日の自分の様に、皮の伸びる痛みと、餡子を押しつぶされる激痛を味わっているのだろう 男は、昨日のより多めに十分間ゆっくり達を痛めつけた ボロボロになったゆっくりを籠に入れると、男はゆっくりの入った籠を持って、昨日二匹に出会った場所に連れて行った 二匹を籠から放り出すと、昨日自分の手で滅茶苦茶にした、二匹の髪飾りを投げ渡した 二匹は、それぞれの髪飾りを咥えると、跳ねることはせず、地べたを這いずりながら、森へ向かって逃げて行った 二匹は、男に背を向けていたため気付かなかったが、男は去っていく二匹をまるで、卒業生を送り出す、担任教師の様な目で、見つめていた 「ふー、彼等もこれに懲りて、二度と人里に下りて来る事は、危険だということを学んだでしょう」 そんなことを言うと、青年は首にかけていた手拭いで、目からあふれ出る、心の汗を拭いとった 彼は自称、愛のゆっくり熱血教師、通称、ゆっくり体罰教師と呼ばれていた ゆっくりに口で言っても駄目だ、彼らに物を教える、最も効果的な方法は肉体言語だ、というのが彼の考え方だった 殴って、蹴って、人間がどれほど恐ろしいか教えてやれば、彼らは金輪際、人里へは下りてこない これで、人間の恐ろしさを知ったゆっくり達は、虐待お兄さんに捕まって虐待されたり、畑のトラップで死ぬ事もなくなる 教育の力で、あの可愛い生徒達は、大自然の中、のびのびと暮らしていく事ができるのだ 「可愛いゆっくりの未来を守るためには、体と体、心と心の、ぶつかり合いが大切なのです」 晴れ渡った青空に向かって、そう呟くと、男は家に帰っていった ちなみに、男から愛のこもった教育を受けた、生徒達はというと、結果的には男の言うとおり、二度と、人里には近づかなかった しかし、大自然の中、のびのびとは暮らしていくことはできなかった れいむは、長く頬を張られ続けたせいで、頬の皮が、柔らかく、破けやすくなっていた ゆっくり体罰教師に、地面に投げつけられたせいで、右頬には大きな穴があき、這いずるたびに、餡子が漏れ出した れいむは自分の体から、命の元が、徐々に流れ出ていくのを感じながら、二度と覚めることのない眠りについた まりさは、柔らかい饅頭の体で、人ひとり分の体重を長い間、かけ続けられたせいか、跳ねることができない体になってしまっていた ミミズのような遅さで、這いまわることしかできない身体では、敵から逃げることも、獲物を追う事も出来ない そんなゆっくりが、厳しい自然界で、生き延びることができるはずがなかった その日のうちに、まりさはれみりゃに食い殺されてしまったそうだ 作:ゆっくりな人 以前書いた虐待 ゆっくりカーニバル 臭い付きゆっくり(上) 臭い付きゆっくり(下) ゆっくり移植 きらーうーぱっく このSSに感想を付ける
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ゆっくりスクール【ゲス更正編】 12KB ※メカあき様の「ゆっくりスクール」よりインスパイアされています。 ※「ゆっくりスクール」が本当に大好きで書いてしまいました。 メカあき様ごめんなさい。 ※原作レイプ注意。 ※独自設定垂れ流し。 ※俺設定 SUGEEEEE!の中二病駄文です。ダメな人は回れ右。 ※ネーミングセンスがゼロのため、命名がヘタクソです。ダメな(ry。 ※ほとんど設定の説明ばかりになってしまいました。ダ(ry。 ゆっくりスクール 【ゲス更正編】 必殺引篭り人 ゆっくりスクールはゆっくり教育の名門。飼い主の手に負えなくなったゆっくり達を 徹底的に教育する場所だ。 単純に飼い主を見下したり言うことを聞かない、という軽度からゲス化した重度の ゆっくりまで幅広く教育をしている。 ここでは重度のゲスを更生させるコースの内容を見てみよう。 基本、ゲスは『がんがん』と通称されるおしおきでその多くが矯正される。 金属の箱をかぶせ、大きなハンマーで叩いて中のゆっくりに大音響をきかせるこの 手法なら、外傷を負わせることなく人間への服従心を植えつけられる。 しかし重度のゲスの場合、『がんがん』だけでは人間への服従心のみで、他ゆっくり への協調性までを教え込めないことがほとんどである。 ゆっくりスクールは部屋ごとに連帯責任を持たされる。普通のゆっくりであれば 仲間に迷惑を掛けることを嫌って自然と協調性を身に着ける。 しかしゲスはこれを無視して自分勝手な行動をとり、他ゆっくりに迷惑をかける。 このような場合、子供のいる家庭では親にのみ服従し、親よりも下に位置する 子供には逆らうこともあり危険だ。 なにより他のゆっくりへ危害を及ぼすことが多いのでやっかいである。 このような場合、ゆっくり達の習性を利用した矯正を行う。使う習性は 『すりすり』だ。 ゆっくりは社会性生物である。身体の脆弱な彼らは社会を築くことで外部の危険から 身を守る。群を作るのはその最たる例である。 社会性生物には協調性が求められる。その際に利用されるのが『すりすり』なのだ。 協調した行動を取った場合、つまり群という社会から認められる行為をした場合に、 その報酬として『すりすり』をしてもらう、これがゆっくり達の行動原理だ (人間においては『ありがとう』等の感謝の言葉がこれに相当する)。 言葉をしゃべるゆっくり達であるが、物覚えが悪い彼らにとって言葉の重要度は人間 に比べてだいぶ低い。より本能的な行動である『すりすり』が、社会に受け入れられたい という欲求、つまり承認欲求への報酬授与行動なのだ。 ゲスといえど『すりすりされたい』という承認欲求は当然ながら存在する。通常、 ゲスの取り巻き達がゲスを称えてすりすりをする。ゲスといえど、承認欲求が 満たされないと不安定になるのだ。 ゆっくりスクールでは『すりすり』は原則禁止とされている。厳格な生活を守る上で、 『すっきり』に発展しやすい『すりすり』は危険なためである。 『すっきり』に発展しないよう、『すりすり』したときに発生する皮どうしが こすれる周波数を検知するセンサーが各部屋に取り付けられているほどである。 ゆっくり達は飼い主から預かっている大切なお客様。間違いは決して起こさせない。 しかし社会性生物であるゆっくり達にとって『すりすり』できないのはかなりの ストレスとなってしまう。 ストレスの緩和を目的として、『ぺろぺろ』はある程度認められているものの、 本来の承認への報酬としての効果が薄い上に、唾液によって皮がふやけることも あり、完全な代替とはならない。 そこで、ゆっくりスクールでは一日の終わりに『すりすりタイム』を用意し、 ストレスを発散させている。この『すりすりタイム』を上手く利用することで ゲス更生を実現させるのだ。 10号室はゲスのまりさ40号がいる部屋である。 「10号室!本日の『ありがとうございます』をしなさい!」 監督係のお兄さんが指示する。 「りーだー、きょうもみんなをまとめてくれてありがとう!」 れいむ32号が代表でお礼を言う。 「ありがとう!」 ありす29号がそれに続く。 「…ありがとうなんだぜ。」 まりさ40号は不満げに唱和する。 そして3匹が順番にリーダーであるまりさ25号にすりすりを行う。 「「すーりすーり!」」 れいむ32号とありす29号は感謝の気持ちをしっかりこめてすりすりをしている。 しかしまりさ40号はあまりそうは見えない。 「…すりすり。」 すりすりも不十分だ。 まりさ25号からはすりすりしない。お礼を言われる側は、すりすりしないのが 規則だ。 みんなから感謝のすりすりをされ、まりさ25号は満足そうに笑っている。 「きょうはれいむがしっかりとあさのしょくじのごあいさつをしてくれたよ! みんなかんしゃしようね!」 「ありがとう、れいむ!とってもとかいはだったわ!」 「ふんっ…、ありがとうだぜ…。」 やはりまりさ40号は不満げだ。 「「すーりすーり!」」 「すーり…、すーり…。」 「ありすはおへやのおそうじ、しっかりやってくれたね!ありがとう!」 リーダーのまりさ25号にほめられ、3匹からすりすりをされてありす29号は とてもうれしそうに微笑んでいる。 残るはゲスのまりさ40号だが…。 「…ざんねんだけど、きょうもまりさはだんたいこうどうをみだしたよ。 おひるごはんのとき、にんげんさんへのかんしゃをつたえるまえにたべちゃったし、 じゅぎょうちゅうもうるさくしていたよ。だから、すりすりはなしだよ。 あしたはみんなとなかよくして、まりさたちにすーりすーりさせてね!」 リーダーとして合格点の発言だ。何をしたかはしっかり監督係のお兄さんに報告する ものの、決してそれによって責めるような発言をしない。逆に、協調して欲しい、 すりすりをしたいんだよ、と誘うことでみんなと仲良く過ごすよう促している。 また、群の一員として迎え入れたいというニュアンスを出すことで、 自発的にゲス行動をやめたいという気持ちを強めている。 みんなは『すりすり』をしてもらえるのに、自分だけはしてもらえない。それは 社会性生物にとって社会に受け入れてもらえない、つまり死の危険が高いことを示す。 当然、まりさ40号も非常に不安を感じている。 軽度のゲス資質であれば、このようなことを数週間繰り返すだけで自発的に協調行動を 取るようになる。お預けにされていた『すりすり』をしてもらえ、また協調行動を すればするほどほめられ、『感謝のすりすり』をしてもらえることを知ることで 安全にゲス資質を更生していくことが可能だ。 しかしこのまりさ40号はかなりのゲスだったようだ。1ヶ月が経過しても更生には 至らなかった。 自尊心が異常に強い場合、『すりすり』の欲求だけでは更生に至らない。 このような場合、より強力な更生手段として用いられるのが『びでおかんしょう』である。 『びでおかんしょう』に使われるのは視聴覚室と透明箱、それと訓練を受けたゆっくり達 を30匹ほど。そして何より大切なのはゲスゆっくりの失敗を記録した映像である。 ゲス個体は勉強を怠ることが多いので撮影は簡単である。まれに授業について来る個体 もいるが、部屋ごとの共同作業では当然ながら協調行動をしないので失敗する。 ゲス個体が失敗するところだけを抜き出して、部屋全体ではなくあたかも ゲス個体だけが失敗しているように編集しておけば準備完了。 まりさ40号は透明箱に入れられ、スクリーン前の教壇に置かれている。 「これから特別授業を始める。ビデオが流れるのでそれをみて正直な感想を言って欲しい。」 監督官がそう宣言すると、スクリーンにまりさ40号の映像が流れはじめた。 まりさ40号は授業をサボることも多く、失敗映像には事欠かなかった。 スクールに通うゆっくりであれば1ヶ月でマスターするような基本的なことを失敗している。 ビデオを見ているゆっくり達からクスクスと笑い声が漏れはじめた。 厳格な規則がしかれているスクールである。通常ならお叱りの言葉をもらうところであるが 『びでおかんしょう』においてはこれは許されている行為である。 笑い声が聞こえるたび、まりさ40号はピクリと反応してそちらをジロリとにらむ。 しかし透明箱に入っている以上、何もできないし声をあげても意味がない。 映像は続く。だんだんと笑いを堪えきれなくなったゆっくりが増えてくる。 するとつられて他のゆっくりが笑う。笑いが笑いを呼び、連鎖反応で一気に大爆笑へと かわっていった。 「ゆっ…!ゆっがぁぁぁー!!わらうんじゃないんだぜー!!!!」 まりさ40号がそうわめいても、爆笑は収まらない。映像でまりさ40号が簡単な 失敗を繰り返すたび、嘲笑が飛ぶ。 「ぶ、ぶぶぶぶざげるんじゃないんだぜぇぇ!!おばえだぢだっでじっばいじでだぐぜにー!!!」 そう言ってなんとか自尊心を保とうとするまりさ40号。しかしこんな失敗、1ヶ月で 卒業するゆっくりが大半なのだ。 「ゆっははは!こんなかんたんなことができないの!?」 他のまりさにバカにされる。 「と、とかいはじゃないわねー!あははは!いなかものすぎてなみだがでちゃう!」 ありすに田舎者呼ばわりされる。 「むきゅーっきゅっきゅっ!おなじゆっくりとしてはずかしいわ!」 ぱちゅりーに蔑まれる。 「れいむだって2しゅうかんでできたよ!ゆふふふふっ!ばかゆっくりはゆっくりできないね!」 れいむに見下される。 「わかるよー!まりさはばかなんだねー!かんたんなこともできないんだねー!」 ちぇんにコケにされる。 その言葉のひとつひとつがまりさ40号の自尊心に突き刺さり、ヒビを入れていく。 笑い声がヒビをこじ開け、まりさ40号の自尊心はついに折れてしまった。 自尊心にささえられていた心も同時に折れる。 「ゆっ、…ゆわぁぁぁん!ぼうやだ!おうぢがえる!ゆああああん!」 他のゆっくりから笑われること、それは承認欲求を充足できないこと。つまり社会に受け入れて もらえないということ。社会性生物にとってそれは命に関わることである。 いくらゲス資質があろうと、どれだけ強い自尊心があろうと欲求という、より基本的 な部分を越えることはできない。まりさ40号は社会から受け入れられないという 不安から泣き出しているのだ。 完全に心が砕けてしまうまでこの『びでおかんしょう』は続けられる。号泣したり、 ひどいものだと狂ったように笑い出すゆっくりもいる。 十分にまりさ40号を打ち砕いたことを確認した管理官は手を叩いて合図する。 手を叩く音が視聴覚室に響き渡ると、笑っていたゆっくり達が一斉に黙った。 静寂の中、まりさ40号が透明箱から取り出される。まりさ40号は既に泣き止んではいたが ぼうっとしていて反応を示さない。 そこに3匹のゆっくりがまりさ40号に寄り添った。同じ部屋の同級ゆっくり達だ。 まりさ40号を嘲笑していたゆっくり達が視聴覚室の真ん中までの道を開ける。 そこにはばらばらに置かれたゆっくり用遊具と空箱があった。 これはゆっくりスクールの最初に学ぶ教科、『おかたづけ』だ。 飼いゆっくりとして自分の遊具は自分で片付けるのが当然である。それを学ぶのが 『おかたづけ』だ。 もちろん、この程度は教えてもらわなくてもできるゆっくりがいるほどの低難度の教科である。 リーダーのまりさ25号がまりさ40号を促す。ありす29号とれいむ32号が両脇から まりさ40号をゆっくりと押していく。 散らかった遊具のところまでくると、『おかたづけ』をはじめる。まりさ40号も3匹に 促されのろのろと『おかたづけ』を手伝い始めた。 ひとつ遊具を片付けた。するとれいむ32号が「てつだってくれてありがとう!」と まりさ40号に感謝のすりすりをした。まりさ40号の瞳に少し生気が戻る。 さらにひとつ片付ける。今度はありす29号が「おてつだい、ありがとうね!」と 感謝のすりすりをする。 まりさ40号は涙を流し始めた。以前とは違う、嬉し泣きだ。 泣きながらまりさ40号は片付ける。そのたび、同室の3匹から感謝のすりすりを してもらった。 『おかたづけ』が完了した。3匹はまりさ40号に 「「「いっしょにやるとすぐおわるしたのしいね! いっしょにおかたづけしてくれてありがとう!すーりすーり!」」」 特大の感謝のすりすりをした。ぶわっと、まりさ40号の目から涙があふれた。 「おめでとう!」 「よくできたね!」 「これでゆっくりできるね!」 「ゆっくりしていってね!」 今まで自分を嘲笑していた30匹のゆっくり達が、口々にまりさ40号を褒め称える。 最後には「ゆっくりしていってね!!」の大合唱になった。 「ありがとうだぜ!みんな、ほんとうにありがとうだぜ! まりさはまちがっていたのぜ!ほんとうはみんなとなかよくしたかったのぜ! これからはいいゆっくりになるのぜ!ぜったいなるのぜ!」 まりさ40号は心のそこからみんなに感謝していた。仲間として暖かく迎えてくれた 全員に感謝していた。 まりさ40号はもうゲスではなかった。仲間達と協調する喜びを知ったまりさは 良い飼いゆっくりへの大きな一歩を踏み出したのだ。 実はこの『びでおかんしょう』、人間向けの人格改造セミナーや自己啓発セミナー などで使われる手法のひとつが元になっている。周りの人間から徹底的に否定された 後、都合のよい人格の部分だけをほめて肥大化させる、というのが本来の形だ。 それをゆっくりに適応するよう改変してある。 その効果は絶大だ。これで矯正できないゆっくりは居ない。居るとすれば、 精神を病んでいたり餡子遺伝子に大きな異常があるようなゆっくりだけである。 そのようなゆっくりはゆっくりスクールの対象外であるため、実質ゲス更生率は 100% を誇っている。 まりさ40号も例外ではない。『びでおかんしょう』の後、見違えるほど まりさ40号はおとなしくなった。部屋のみんなとも仲良く作業を行うようになり、 『感謝のすりすり』をしてもらえるようになった。 さらに授業もしっかり聞くようになり、どんどん成績も上がっていった。 成績が伸びたゆっくりがいる部屋は表彰される。部屋のみんなのために表彰されよう として授業に身が入っているらしい。 おそらく近いうちにまりさ40号はスクールのパンフレットに載ることだろう。 ゆっくりスクールでのゲス更生、成績向上の実例として。 パンフレットからまりさ40号の部分を以下に抜き出す。 「ゆっくりスクールではとっても大切なことを学んだのぜ! 初めはまりさはとっても反抗的だったのぜ。でもゆっくりスクールの仲間達は 反抗的だったまりさを優しく受け入れてくれたのぜ! いっぱいお勉強できて、とってもすてきな仲間達と出会えて、本当に飼い主の お兄さんには感謝しているのぜ! ゆっくりスクールに通えて、本当に幸せだぜ!」 メカあき様のゆっくりスクール、大変楽しく読ませていただいております。 特に2,3ページ目には衝撃を受けました。ゾクゾクしました。 ただ、部屋ごとに連帯責任を取らされる、という部分については、仲間思いの ゆっくりであればいいのですがゲス個体だと上手く行かないのでは?と 思って考えたのがこの SS です。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 111 効率化の道 ふたば系ゆっくりいじめ 147 陰口 ふたば系ゆっくりいじめ 177 人間の畑だと説得してみよう ふたば系ゆっくりいじめ 182 どすすぱーくをうつよ! ふたば系ゆっくりいじめ 216 子まりさの反乱 元ネタ絵 byメカあき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る いや奥さん、それだけではないっス 愛護、観察、研究(生体実験)、食用、ETC。 あと下部(学校の酷いセンセイ)酷い。 俺も昔こんなことあった ながったらしくてすいませんが 戸塚ヨットスクールに一体何があった -- 2015-01-01 12 48 11 ↓↓↓↓↓何言ってだこいつ -- 2014-06-29 11 43 24 ゆっくりは虐める為に生きてるんでしょ? -- 2014-04-21 02 17 49 ↓じゃあ見るなwww -- 2014-01-02 21 41 08 ゆっくりをいじめるなーーー! ゆっくりをいじめたやっはしねーーー!!!! -- 2013-07-17 21 51 44 なんだこれ?自衛隊みたいだな、実際にゆっくりが居たら自分で躾てみたいな、我慢出来ずに潰すんだろうけどなハッハー -- 2012-12-19 12 07 29 あくまで書いてもらってる立場なのに、文句言う奴はゲスまりさ以下。 -- 2012-10-18 21 52 45 一言言おう、ゆっくりに教える事はない ゆっくりは死ぬべきだ殺すべきだそれがクソ共の生存理由だからさ 人間はゆっくりに狂気を出してころせばいい ただそれだけ -- 2012-05-26 23 31 20 ↓↓↓世間が表だけで言っているだけで中では何もしないのが原因かも たとえばいじめはやめようだなんて学校や全国に流されてもまったく変化がない。 その理由は簡単なことで中では何もしていないことだったりする いじめの対策はできていても子供や一人の考えなどを考えもしないから自殺や永遠に苦しむ人が出る 下の件も同じでほとんどの学校では『喧嘩はどっちが原因だろうと両方悪い』と言う偽善者発言が ある。本当は一方的だったりしても両方が悪いとなったらやられたほうは根に持ったり、また喧嘩になる 中途半端な感じだからあんな事件が起きたのかも あと教師が生徒に暴力は禁止(ここ重要 マジレスしてごめんなさい -- 2012-03-17 12 51 36 ↓↓教師が二回首になってるw -- 2011-12-06 21 39 02 ↓どう考えてもあなたが悪いですね 喧嘩の仲裁を甘く見るな!と言いたい、まあ本人も身に染みたでしょうが 喧嘩の仲裁とはとても難しいもので下手に割って入れば怒りの矛先が自分向くのは当然です 小学生の餡子脳では喧嘩している二人が悪くて止める自分が正しいと思うのでしょうが 結局は下手に止めに入った子供も一緒になって喧嘩するなんてよくある話 殴られたからと言って殴り返した時点であなたも迷惑な喧嘩をしている当事者になったんです またクラスの殆どの子が下手な止め方してるなぁ、馬鹿だなぁと思ってあなたを見ていたでしょうね その後あなたが笑われるようになったのは自業自得というやつです まあその件で喧嘩の仲裁の難しさが分かったでしょうから教訓にすればいいと思いますよ -- 2011-11-03 11 01 53 この話のビデオを見て馬鹿にするところであることを思い出してしまった。 関係ないことを書くが、すぐにどこかに吐き出さないと気持ち悪いために、申し訳ないがここに書かせてもらう。 けして作者様やこの作品を悪く言うつもりはないので、許してもらいたい。 小学校のころにクラスの男女で喧嘩があった。 理由は覚えていないが、喧嘩をしている二人とも悪く、クラスに迷惑が出ていた。 俺はそれを止めに入ったんだが、二人から殴られてしまった。騒ぎを聞きつけた教師がちょうど俺が男に殴り返すところを見た。 そして俺は教師に壁に頭をたたきつけられ、その後授業1時間分、おれへの説教と俺の今までの失敗や恥ずかしかったことをクラス一人一人に発表させていった。 しかし喧嘩をしていた二人はいっさいのおとがめもなく、俺の言い分はすべて嘘、俺をかばう奴は優しいから俺が可愛そうなんだろうと言ってすべて聞き入れられなかった。 その教師はその後、俺と子供からその話を聞いた親達が学校に文句を言って緊急の保護者会が開かれ、その教師は首になったようだ。 その後、校長と教頭、喧嘩した二人のそれぞれの親が家に謝りに来た。教師は首になったらしい。 一見問題は収縮したが、俺はその後の2年間と中学に上がってからもクラスメイトだけでなく、同級のほとんどに笑われて過ごし、虐めに発展していった。 高校になって別の地域の高校に入学したため全てが終わった。 関係ないことを長々と書いてしまい感想板を汚してしまい申し訳ない。 しかし、どこかに吐き出さなければ気持ちが悪かったため、そのまま書かさせてもらった。 作者様やほかの読者には本当に申し訳ないが、許してくれ。 -- 2011-11-02 22 46 51 ゆっくりはいいよな簡単で。人間はなかなか更生しない -- 2010-09-06 19 55 14 餃子の王将の研修や戸塚ヨットスクールみたいにもっと過激な暴力や制裁が待ってるのかと思った -- 2010-08-06 21 51 37
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ゆっくりとお預かり 17KB 虐待-普通 理不尽 飼いゆ 野良ゆ 現代 虐待人間 飼いゆっくり(金バッチ)が酷い目に遭う描写ありです。 ・前作「ふたば系ゆっくりいじめ 775 ゆっくりと黒豆」を読んで頂いた方、ありがとうございました。精進します。 ・人間が出ます。 ・人様の飼いゆっくり(金パッチ)が悲惨な目に遭います。 『ゆっくりとお預かり』 私はしがない虐待お兄さん。 今日は二連休最終日となる日曜日である。 だが私は敢えて朝寝坊はせず、まずは朝のスーパーアニメタイムを一通り満喫した。 アニメ鑑賞中には朝食も済ませる……この流れはもはや私の日曜の恒例行事となりつつある。 そして、アニメが全て終わった後のもう一つの恒例行事……愛犬・ミニチュアダックスのポチと散歩する時間となった。 平日は仕事がある為に散歩が不十分な事が多い分、休日はかなり時間をかけて散歩をするのだが…… 「ゆっ! じじい、おそすぎるんだぜ! まりささまはまちくたびれたんだぜ!」 ……ポチの横で偉そうに跳ねるバスケットボール大のこの糞饅頭は、どこにでもいるごく一般的なゆっくりまりさ。 強いて違うところをあげるとすれば、お隣さん一家の飼いゆっくりで、しかも金バッチってことかナー。 ……そう、今私はゆっくりを預かっているのである。 この糞饅頭を私に託したお隣さん一家は、先日から一泊二日の温泉旅行に出かけている。 本来虐待お兄さんの家に飼いゆっくりを預けるなど「こいつ殺っといて」と言うようなものだが、悲しいかな私は小心者だ。 今まで虐待は人目に付かない所でしかやっていないので、お隣さんは私が虐待お兄さんである事を知らないのだ。 また、ポチとの散歩中に糞饅頭と散歩中のお隣さんと会う事も多く、ポチがゆっくりに友好的な犬である事を向こうは知っている。 それでお隣さんは私にゆっくりを預けても大丈夫と判断したらしい。 ゆっくりフードなど必要な物品は全て渡されているし、何より常々お世話になっているお隣さんの頼みは断れず、現在に至るのだ。 「じいい! はやくまりささまをおさんぽさんにつれていくんだぜ!」 ……こんな糞同然の喋り方しか出来ないようだが、確かに奴のお帽子には本物の金バッチが光輝いている。 お隣さんの話では、この糞饅頭はペットショップでうん万円で売られていた、由緒正しき金バッチだったらしい。 しかしまあ購入後の躾けはお世辞にもうまくいっているようには見えず、お隣さんの息子・健太君(10)とはいい喧嘩仲間だ。 まあ健太君からしてみれば糞饅頭くらい生意気な方が遊び相手として丁度いいのだろうが、傍から見ている私はブチギレである。 先日から預かっていたもののその言動、態度に苛立ち何度虐待しようと思った事か。 糞饅頭は私がご近所付き合いを考え踏み止まる程度の理性を有していた事を感謝するべきなのだ。 「まりさ、まずはポチと散歩に行ってくるからな。お前は帰ってきてから連れて行ってやる」 「なにいってるんだぜ! まりささまはげすとさんなんだぜ! そんないぬさんはあとまわしだぜ!」 「昨日から言っているが、飯も散歩も古参からやるのが我が家のルールだ。ゲストだろうが新入りは後からなんだよ」 「まりささまのほうがいぬさんよりえらいんだぜ! じじいはそんなこともわからないなんてばかなんだぜ!」 「しばらくしたら戻るからゆっくり待ってろ」 ……言い聞かせようなど考えるだけ無駄だ。私は自分がキレて虐待に及ぶ前に糞饅頭を残し、ポチを連れて散歩へと出かけた。 本当なら二時間はじっくりとぶらぶらしたかったのだが、糞饅頭の散歩もあるので僅か三十分で自宅へと帰り着く。 ポチには本当に申し訳ないが、お詫びに今度の休日にはドッグランに連れて行ってあげよう…… 「まりさ、戻ったぞ。散歩の準備は出来たか?」 リビングに入り、ポチの首輪からリードを放してやると、ポチはダッシュでリビングの奥へと消えていく。 そして次は糞饅頭に首輪とリードを付けようと準備をするが……おかしい、静か過ぎる。 今までのパターンだと「おそいんだぜ!」と悪態をつきつつも出迎えてきていたのに、何の反応もない。 「ワン! ワンワン!」 そしてリビングの更に奥、台所から響くポチの叫び声……心の底から嫌な予感しかしない。 「まりさ、どうした? まりさ……」 「ゆ゛っ……」 台所に入って、私は全身から血の気が引いていく感覚を久しぶりに感じた。 そこには、ひっくり返った台所のゴミ箱の前で、口から多量の餡子を吐いて痙攣する糞饅頭の姿があったのだ。 「やりやがったな、糞饅頭が!」 糞饅頭を台所の流し台に置き、冷蔵庫からオレンジジュースを取り出し、あるだけ全部ぶち撒ける。 「ゆ゛っ……あばあば……」 ……気持ち回復したようだが、本当に気持ちだけだ。 ひっくり返ったゴミ箱の傍にある奴が吐いた餡子の量は、致死量に限りなく近い。 ここ数日の私の食事はかなり辛い物が多く、当然ゴミ箱の中の残飯もそうだったのだ。 そんな物をもろに食べてしまっては、温室育ちの金バッチでは多量に吐くのは当然の事。 かといって吐いた餡子を口に戻そうものなら、餡子の中の辛味で今度こそ絶命必至だ。 「くそっ、今まで悪さをしてないからって信じた俺がバカだった!」 言い訳がましいが、この糞饅頭は確かに言動こそゲスそのものだが、我が家に来てから一度も粗相はしていなかった。 入るなと言った場所には悪態をつきつつも入らず、物を壊したり、食べ物を勝手に食べたりもしない。 体格的に自分よりずっと劣るポチをいじめたりもしない。本当に悪いのは口だけだったのだ。 幾ら言動が酷くなろうと本質的には金バッチなんだ……私も言動にはブチギレだったが、内心認めていないでもなかったのに…… ……そうだ、きっと糞饅頭もストレスがマッハだったのだろう。 大好きなお隣さん一家と一日以上会えず、我が家では一番下扱い……我慢の限界を超え、ついに暴挙に出てしまったのだ。 思えば奴も被害者だ。お隣さんには、不幸な事故としてよく謝って…… 「ワン! ワン!」 ポチに吼えられハッとする。 糞饅頭はまだ生きている。今はお隣さんへの言い訳を考えている場合ではないのだ。 お隣さんにとっては大切な家族である糞饅頭。 良好なご近所付き合いを続ける上でも、死なせる訳にはいかない。 「よ、よし、こいつは餡子を多量に吐いて死にかけているから……必要なのは、新しい餡子! だな、ポチ!」 「ワン!」 ……飼い犬に同意を求めるとはテンパリすぎにも程がある。 まあ、ゆっくりを死なせたら大変な事になるなんて状況は滅多にないせいだが。 しかし糞饅頭を助ける為にするべき事は決まった。要は新しい餡子を糞饅頭に補充してやればいいのだ。 私はポチに糞饅頭を見守るよう託し、近所の公園へと走った。 「ゆっくりしていってね!」 「「ゆっくりしていってね!」」 公園に足を踏み入れ、開口一番に叫ぶ。 するとどうだ、以前殲滅したというのにいつの間にか公園に住み着いていた、新たなゆっくり共が声を返してくる。 がさがさと茂みから姿を現したのはバレーボール大のれいむと……ビンゴ! まりさの番だ。 「ゆゆっ! じじい、ここはまりさとれいむのゆっくりぷれいすだよ! ゆっくりでていってね!」 「あまあまもちょうだいね! いっぱいでいいよ!」 「ゆっ! あまあま!? じじい、まりさはけーきさんがほしいよ! ……ゆわーい!おそらをとんでるみたい!」 相変わらずこの公園はゲスが住み着くことに定評がある。 しかしながら今は非常事態。ゲスといえども立派な餡子供給源になって貰わなければならないのだ。 万が一拒絶反応とかがあったら嫌なので、糞饅頭と同じ種族であるまりさを掴んで持ち上げる。 野良であるまりさはもの凄く汚いがこれもお隣さんの為。我慢である。 「ゆゆっ! まりさいいなあ! じじい、れいむもおそらをとばせてね!」 「……まりさ、よく見ていろよ?」 「ゆ?」 「なにいってるの!? まりさだけじゃなくてれいむもぶっ!?」 きょとんとするまりさを尻目に、私は足元で喚くれいむの顔面を蹴り上げた。 歯が八本は吹っ飛び、口から餡子を垂れ流して木に激突するれいむ。 「ゆっぎゃあああああああああああ!?」 「ゆわああああああああああ!? じじい、れいむになんてことするのおおおおおおおおおお!?」 蹴り飛ばされたれいむの叫びと、呆然と見ていたまりさの叫びは、れいむが木に激突して数秒後に見事にシンクロした。 「い、いだいいだいいだいいい! はなせじじいいいいいいいいい!」 これまでの抱えるような持ち方から一転、まりさの薄汚い金髪を左手だけで掴んで持ち上げる。 髪の毛から垂れ下がるまりさの胴体……まるでネットに入れたスイカを持っている気分だ。 まあ、スイカはぐりんぐりん動いて暴れたりはしない訳だが。 「はなぜはなぜはなぜえええええええ! ……いだっ! いだい! かみのけざんいだいいいいいいいいいいいい!?」 私から逃げようともがく程に自分の髪の毛が引っ張られて痛いだろうが、かわいそうなので黙っておいてあげよう。 「……ぼう……やだ……でいぶ……おうぢがえる……」 まりさを宙ぶらりんにしたままれいむの元へ向かうと、案の定れいむからおうちかえる宣言が飛び出した。 もちろんそんなものは無視してれいむを仰向けに寝せる。 多少じたばたと暴れたが、空いた右手でれいむの左目辺りを殴ったら大人しくなった。 「どぼ……じで……ごんなごど……」 「もうやめでねええええええ!? でいぶをいじめないでねえええええええええええええ!?」 ズタボロになったれいむをまりさに見せ付けてやると、まりさはもうやめてと懇願する。 ゲスにしてはなかなか番思いなものである。もしその思いやりをほんの少しでも人間に向けられれば違っただろうに。 「なあまりさ、お前がもし餡子を貰えるとしたら、甘い方が嬉しいか?」 「いまぞれがんげいないでしょおおおおおおおお!? でいぶをだずげでよおおおおおおお!」 ……足元にあった木の枝を拾い、無言でれいむの陥没した左目に突き立てる。 「ぴぎゃあああああああああああああああああああああ!?」 「ゆんやああああああああ!! でいぶのおべべがあああああああああ!?」 「質問に答えろ、まりさ。餡子を貰えるなら甘い方が嬉しいか?」 「う、うれじいでず! だがらでいぶをだずげでえええええええええ!」 うむ、思ったとおりの答えを得る事が出来た。 これから糞饅頭用の餡子を確保する訳だが、どうせなら少しでもクオリティの高い物を用意したいと思うのは人情だ。 ゆっくりが何よりも大好きなのは甘い物……それは例え食べ物としてではなく、体内に直接補充するとしても変わらない筈。 そこで餡子供給源になってもらうこのまりさには、出来るだけ多くのストレスを与えて甘くする事にした。 まりさが番を即座に見限るゲスならば今のれいむのポジションにシフトしていたが、珍しく仲間思いな奴だったので好都合だ。 ここはこのれいむを徹底的に虐待し、まりさには無傷のまま甘い餡子を体内に備蓄させる。 「……なあ、まりさ。お前が生まれてから何日経つかわかるか? お日様が何回昇った?」 「ゆ、ゆ!? い……いっぱいでず!」 いっぱいです……まあ、私だって同じ質問をされたらそう答えるだろう。 質問が悪かった気もするが、野良が三より大きな数字を数えられない事など百も承知だ。 「とりあえず百日という事にしよう。じゃあまりさ、お前の所望したケーキ……生誕百日を祝うバースデーケーキをあげよう」 まりさを左手で掴んだまま屈み込み、地面を見渡す。 そして私は大きいもの、小さいもの、太いもの、細いもの……様々な木の枝を空いた右手で拾い、足元に集めた。 「これ百本もあるのか? ……まあどうでもいいが」 「じじ……お、おにいざん! ぞのえだざんどうずるんでずが?」 「あれだ、ローソクがないから代わりにな。ソイッ」 「ゆぎゃああああああああああああああ!?」 「でっ……でいぶあああああああああああ!?」 ぷすりという間抜けな音を立て、仰向けにされたれいむの右頬に一本の枝を突き立てる。 長さにして十センチもない実に細々とした枝なのだが、饅頭の皮相手ならばロンギヌスの槍みたいに軽々と貫通してくれるのだ。 「やべでぐだざい! でいぶのほっぺさんささないでえ!」 「いやいや、とりあえず今拾った分は全部刺すから。ソイッ」 「ゆぎい!」 「でっでいぶううううううああああああああ!」 バランスが良くなるように今度は左の頬にも一突きしてやる。 そしてそこから円を描くように、れいむの口の周りにも次々と枝を突き刺してやった。 バースデーケーキのロウソクに見立てているつもりなのだが、れいむ自身が球体なせいか、どちらかというとウニに近い。 「やべで……ぼうやべでぐだざい……」 別の生物へと化しつつあるれいむを直に見せ付けられ、まりさの声に段々ハリが無くなってきた。 ここまで番思いな野良は本当に久しぶりである。今日は実に虐待日和ではないか。 「ゆぎっ……」 そして刺されているれいむだが、こちらの反応もどんどん鈍くなってきている。 まあかれこれ三十本以上は体中に枝が突き刺さった状態なので、無理も無いが。 「ばりざ……だずげで……ゆぎゃあああああああああ!?」 潰さずに残しておいた右目に枝を突き刺してやる。おお、頑張ればまだ叫べるようだ。 「でっでいぶううううううう! おにいざん! もうゆるじであげでぐだざい!」 「いやいや、これからがいい所だろ……あ、でももう枝がこれだけか」 久しぶりの上玉に私の心も躍っていたのだが、残念ながら枝が最後の一本になってしまった。 だが、これがまた長くて太い。名付けるならグングニルである。 「……おにいざん! ごべんなざい! それだげはやべでぐだざい!」 「よし分かった、これで最後にしてやる。その為におでこにはまだ一本も刺してないからな」 れいむの眉間に照準を合わせ、右手で力一杯突き刺す。 「ゆ゛っ……」の一言を残し、れいむはそのまま一切の活動を停止した。 どうやら無事中枢餡に直撃したようだ。きっちり最後の一本で死んで何よりである。 「ゆっ……ゆわああああああああああ! でいぶっ! でいぶあああああああああああああああ!!」 流石にまりさもダメージが致命的であると察したのか、今までに無い力でばたつき、そして号泣してしまった。 これだけでも付近の枝を拾い集めた甲斐がある。休日のよいストレス解消だ。 「……どぼじで……どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおお!?」 物言わぬれいむを見つめながら訴えるまりさ。どうしてと言われても、虐待お兄さんが虐待を行うのは当たり前である。 ……だが待てよ、考えてみれば私は糞饅頭の餡子を確保する為に虐待をしていたのではないか。 途中からまりさの反応が楽しすぎてすっかり忘れていた。ていうか糞饅頭はまだ生きているだろうか? 「まりさ、お前には今から家に来て貰う。そしてお前の餡子を死にかけている糞饅頭の為に全部使ってやる」 「いやだああああああああ! ばりざのあんござんどらないでええええええええええ!」 「お前みたいな糞同然の野良の餡子でも飼いゆっくりの役に立てるんだぞ? 光栄に思って死ね」 「だずげでえ! ばりざのあんござんはおいじぐないよおおおおおお!?」 「不味いのは分かってる。はっきり言って店売りに比べたら野良の餡子なんて……ん?」 ……待てよ。今私は何と言った? 店売り…… 店 売 り …… ……そうだ、最初から買えば早いじゃないか…… 大体野良の餡子の品質はすこぶる悪い。そんな物を金バッチを取るようなゆっくりに移植したら、激しく品質が落ちてしまう。 嗚呼、テンパるとこんな当たり前の事に気付くのにこんなにも時間がかかるものなのか…… 呆然とまりさを掴んだ左手を離すと、まりさは私に振り返る事なくれいむの傍に駆け寄り、すすり泣く。 「……えーと、まりさ……おつかれ」 とんだ無駄足に付き合ってくれたお礼に、私は一踏みでまりさを絶命させてやった。 まりさが弾けた瞬間、周囲はとても甘ったるい餡子の匂いに包まれた。 公園備え付けのゴミ箱にまりさとれいむを片付けた後、私はその足で近所のペットショップに来ていた。 普段はポチ関連の餌や遊具を買う店なのだが、今日は普段見向きもしないゆっくりコーナーへと直行。 一kg五千円(!)のゆっくり用高級餡子を始め、治療用オレンジジュースや小麦粉を手に取り、そそくさと買い物を済ませた。 ……糞饅頭が金バッチじゃなければ全部安物で済ませたのだが。 そんなこんなで我が家に帰宅。ポチが心配そうな顔をして出迎えてくれる。 ……さすがに絶命してしまったかという不安が頭を過ぎったが、流し台では半死半生の糞饅頭が佇んでいた。 さすがに半端ではない生命力を誇るゆっくりである。 オレンジジュースを大量にかけておいたとはいえ、よくぞ生きていたものだ。 「まりさ、しっかりしろよ。今から治療してやるからな」 「ゆ゛っ……」 私は糞饅頭をまな板の上に移動させると、糞饅頭をうつ伏せにさせた。 台所用はさみで後頭部の一部の髪を切り、大匙で直径十cm程度の穴を空けるようくり貫く。 糞饅頭は呻いたが、瀕死の状態なので殆ど抵抗はされなかった。 続いて買ってきたゆっくり用高級餡子を大匙で一杯ずつ、くり貫いた穴から糞饅頭の体内へと放り込む。 その際に中を覗いて見ると結構空洞が目立っている。吐いた餡子の量を考えれば当然ではあるが。 一袋を入れ終える頃には、糞饅頭は吐く前とほぼ同じ大きさにまでなっていた。 あとはオレンジジュースで溶かした小麦粉で空いた穴に栓をし、アフターケアはばっちりである。 穴が開いた場所の上からは糞饅頭の髪が垂れているので、跡が見つかる事はないだろう。 「……ポチ、糞饅頭を見守っていてくれてありがとう。手術は成功だ……!」 「ワン! ワン!」 私の表情に糞饅頭の生還を読み取ったのか、ポチは尻尾を限界まで左右に振って喜びを露にしてくれた。 そして夜の七時過ぎ、我が家のインターホンが鳴り響いた。 「ワン! ワンワン!」 「帰って来たんだな、お隣さん」 ポチが真っ先に玄関へ走り、次いで私が、更に後に糞饅頭が玄関へ向かう。 「只今戻りましたー。まりさの面倒を見て頂いてありがとうございました。これ、温泉のお土産です!」 ドアを開けるとお隣のご主人と奥さん、それに健太君のお隣さん一家が揃い踏みで待っていた。 そして渡されたのは温泉饅頭やご当地の漬物……結構な量である。 まあ、ペットを預かって貰ったからだろうが。 「まりさ、元気してた!? 温泉すっげー気持ち良かったよ!」 「まりさ、あなたへのお土産もちゃんと買ってるからね!」 「ああ、まあ、その……ほらまりさ、ちゃんと挨拶しなきゃ」 「ゆゆっ! おかえりなさいおとうさん、おかあさん、けんたくん! ゆっくりしていってね!」 ……シーンと静まり返るお隣さん一家。 あれ、まりさって語尾に「だぜ」とか付けてなかったっけとか、そもそもこんなに礼儀正しかったっけとか、そんな顔を浮かべている。 「……ま、まりさ、ただいま。……あれ? まりさってこんなキャラだったっけ?」 「まりさはまりさだよ! けんたくんたちがかえってきて、まりさうれしいな!」 「え……?」 まずい、どんどん困惑するお隣さん達。 だがそれも当然である。治療を終えて意識を取り戻した糞饅頭は、性格が"リセット"されていたのだから。 私が糞饅頭の治療に使った餡子は、正真正銘金バッチ用の高級餡子だった。 基本的にゆっくりの質は中の餡子の質と言っても差し障りは無い。 元々ペットショップで金バッチとして売られる程の糞饅頭は、飼われて以降の甘やかしでゲス化していただけで元の品質は高かった。 そんななかで体内の言わばゲス餡子が排出され、高品質な餡子が代わりに補充された結果、糞饅頭の性格は一気に改善されたのだ。 ……多分、そんな理由だろう。ゆっくりだし。 しかし、今になってこの状況がまずいのではないかと気付く辺り私はやはり抜けている。 預けている間にゲスになっていたらブチギレだろうが、かといってここまで性格が変わってしまってお隣さんは何を思うのか。 こんな事なら、せめてだぜ口調になる程度に教育しておいた方が良かったのでは…… 「まりさ! そうかそうか、このお兄さんに躾けて貰ったんだな!」 ……おや? 今ご主人がいい事を言ったような気がする。 「本当ね! まるでまりさが初めて家に来た時みたい!」 おお、奥さんもいい事を言ってくれている。 「すみません、まりさを預かって貰っただけじゃなくて、躾けまでして頂いて!」 「最近まりさはちょっと態度が気になっていたんで、本当に助かります!」 「あ、いえ、私は別に大した事は何も……」 いい事言う所か感謝されまくりである。さすがにちょっと申し訳なさすら感じてしまう。 元はといえばこっちの不手際で死なせかけ、性格だって変わってしまったというのに。 「ありがとう、お兄さん! まりさがとっても賢くなったよ!」 やめてくれ健太君。今日一日の行動を知られた日には私はこの一家には顔向け出来ないのだが。 「おにいさん、まりさのめんどうをみてくれてありがとうございました! いぬさんもゆっくりしていってね!」 「ワン!」 ああ、糞饅頭にお礼を言われた上にポチも仲良くしている……いいのだろうか? 本当にこれでいいのだろうか? 「よし、じゃあ皆、家に帰ろうか。まりさ、帰ったら温泉饅頭を食べような!」 「まりさには温泉卵もあるからね!」 「ゆわーい!」 ……だがまあ、糞饅頭の性格がクズだったのも元はといえばお隣さん一家の甘やかしが原因である。 多分この後散々甘やかされるのだろうし、案外近いうちに元通りの糞饅頭が出来上がるのかもしれない。 「それでは、私達はこれで」 「またいつか預かっていただけたら助かります」 ……最後に何か凄く恐ろしい一言が聞こえた気がしたが、聞こえなかった事にしてお隣さん一家に別れを告げる。 「……ポチ、散歩行こうか」 「ワン!」 そして、最後まで尻尾を振ってお隣さん一家を見送るポチを連れて、夜の散歩へと出かけて行った。 【完】 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 事実を伝えても平気では? こちらの被害 対応(レシート付き)を教えれば、「一般教養のある人間」ならば、 飼いゆのゲス行動で迷惑を掛けてしまったとわかるはず。 -- 2018-01-07 13 43 53 無限ループするんですねわかります -- 2014-03-21 00 20 56 …百均の餡子でいいんじゃね?とか思った。百均の餡子意外とめちゃ美味いし。…美味いだけじゃだめか -- 2012-11-11 20 32 34 面白いwww -- 2011-09-21 14 49 40 野良のあんこを入れなくてよかったね、もし入れてたら、悲惨な目に会ってたかも -- 2010-12-13 01 29 51 面白かったwww 人様の飼いゆっくりが悲惨な目にと書いてあったから警戒したが、 良い話じゃねぇのww -- 2010-11-22 22 34 15 面白かった -- 2010-06-15 00 24 53
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前編?から ・・・月日は流れ。 さて、そろそろこないだのゆっくりの巣を見て回ってこよう。 まずは5匹の赤ゆを育てていた、れいむとまりさの巣。 季節は繁殖期の春・夏を終えて秋に差し掛かっていた。 本来なら赤ゆは子ゆっくりから成体に近いサイズに成長していてもいい時期で巣立ちをする頃だ。 たくさんの子ゆっくりと同居したまま冬を迎えればそれは一家全滅の危機につながる。 それどころか、今回は赤ゆのまま冬突入という死亡フラグが立っていた。 「そろそろ、おちびちゃんにもかりのしかたをおしえたほうがいいんだぜ!」 「ゆっ、だめだよ!おちびちゃんはまだあかちゃんだよ!」 「みゃみゃー、ごはんまだー?」 「ねぇねぇまりしゃのごはんは?」 「れいみゅたちいつまでおうちにいればいいの?そろそろおちょとであそびたいよ!」 冬越えに備えて大量の食料を貯めないといけないのだが 餌をとってくるのは親まりさばかり、親れいむは赤ちゃんの世話のため巣から出ることができず、ずっと引きこもっていた。 朝から晩まで駆けずり回って採れる餌も親れいむと赤ゆ5匹が食べてしまえば、明日の蓄えすらない。 季節の移り変わりに気づいていない親れいむはともかく、親まりさは焦っていた。 「このままだと冬さんがきて、みんなゆっくりできなくなるよ!れいむもいっしょにごはんあつめてね!」 「なにいってるの!あかちゃんをそだてるのがれいむのしごとだってまりさもいってたでしょ! ごはんをとってくるのはまりさのしごとなんだから、ゆっくりしないでさっさとごはんもってきてね!」 最近はずっとこんな口喧嘩が続いている。 「それなら、まりさがみんなのごはんをあつめてくるよ!」 暗がりから、帽子の先が欠けている子まりさが出てくる。 飾りが欠けていることで親れいむや赤ゆの虐めにあっていたまりさだが、食事量が他の赤ゆよりも少ない割りに 成長抑制飴を食べなかったことで立派な子まりさに成長していた。 「おまえは、そこからでてこないでね!ごきんじょさんに見られたらとおもうとゾッとするよ!」 「ゆぅ~ん・・・」 「ゆっくちできにゃいおねーちゃんは、みんなのうんうんをかたづけるしごちょしててね!」 「こんにゃまりしゃが、かぞくだとおもわれたらみんなゆっくちできにゃいよ!」 「ばぁ~きゃ!ばぁ~きゃ!」 親れいむに合わせて、赤ゆたちも子まりさをキャッキャっと罵倒する。 そんな様子を毎日見てきた親まりさは、ある疑問を感じていた。 親れいむが可愛がっている赤ちゃんたちは、ちっとも大きくならず幼いままだ 逆に、虐められている子まりさはすくすくと大きくなっている いままでは帽子が欠けている子まりさの事を障害のあるゆっくりと思っていたが、実は逆なんじゃないだろうか? その夜、親まりさは決心し 皆が寝静まってから子まりさを巣の外へと連れ出した。 「ゆぅ?おとーしゃんこんなじかんにどうしたの?おそとにでたらまりさおこられちゃうよ」 「ゆっくりきいてねまりさ!おとーさんは働かないれいむにあいそがつきたよ!これからは二人でくらすよ!」 冬はもうそこまで来ている! 子育てと称して働かないれいむや食べてうんうんするだけの赤ゆ達の分まで集めている余裕はもうないのだ。 ぽい~ん、ぽい~んっと元気よく旅立つ2匹。 新しい巣穴は、れいむたちが住んでいる巣穴からさほど遠くない場所に作った。 それでも引きこもっている彼女達がここを見つけることは出来ないだろう。 朝、親まりさがいない事に気づいたれいむ一家。 「ゆっ、きっとお日様がのぼるまえにごはんあつめにでかけたんだね! 赤ちゃんたちが大きくならないのはまりさがゆっくりしたごはんをとってこれないからだよ! はんせいしてたくさんとってくるきになったんだね!」 「ゆっくちできにゃいおねーちゃんもいないよ!」 「ほんちょだ、うんうんかたづけるしかのうのないまりしゃがいないね!」 「これでれいみゅたちがたべるぶんがふえるよ!」 「おうちもひろくなるし、せいせいするね!」 この日から、もうこの家にごはんを持ってきてくれる者はいなくなった。 それに気づくのはいつだろうか? 冬前にもう一度観察に来てみよう。 次は、実ゆっくりで成長が止まっている れいむとありすのつがいの巣を見てみよう。 「おちびちゃんたち、なんで産まれてくれないのぉ!」 「やめてねありす!赤ちゃんたちはいまお昼ね中なんだよ!」 れいむの頭上の実ゆっくりは目を閉じたままだが、「ゆぅ♪」とか「みゅ~♪」とか返事をするので 間違いなく生きていることはわかる。 しかし、まるで造花実ゆっくりが頭に挿されているだけの様に待っても待っても産まれてきてくれないのだ。 だから、ありすは毎日たくさんの食べ物をとってきてはれいむに与えた。 れいむは以前よりもでっぷりと太っているだけで結局1匹も赤ゆっくりは落ちてこない。 ありすは限界だった。 れいむの植物型出産が終わったら、次は胎生妊娠をしようねと約束していたにもかかわらず いつまでもそれが出来ない。 ありすは赤ゆっくりとゆっくりしたい以外に性欲をも我慢し続けていたのだ。 「もう、ありすは限界だわ!れいみゅぅう!ありすとすっきりしてねぇええ!すっきり!すっきりぃ!すっきりぃい!」 「やめてね!赤ちゃん達が見てるよ!それにすっきりとか言葉をつかうと・・・」 「ゆぅ~ちゅっきり♪」「みゅ~・・・すっきゅり♪」 「ほらぁ!赤ちゃん達がへんなことばをおぼえちゃうでしょぉおお!」 でっぷりと太った体でありすを突き飛ばす。 毎日、たくさんのごはんを食べ続けていたれいむは、いまやありすの倍は大きかった。 「いたっ!やめてっ!ごめんなさい・・・ひぃ!」 「ありすのとってくるごはんが少ないから赤ちゃん達も産まれないんだよ! わかったらゆっくりしないで、もっとごはんを持ってきてね!」 「こんなの、ぜんぜんとかいはじゃないわぁああ!」 巣穴から逃げるように泣きながら飛び出していくありす。 それでも、ありすはれいむも実ゆっくりも見捨てる気はなかった。 れいむの頭上にいる実ゆっくりは、ありすにとっても可愛くて、特にカチューシャをつけている2匹の実ゆっくりは 自分にそっくりで都会派だったからだ。 れいむに横になってもらい、実ゆっくりとほほをすり合わせて「すーりすーり♪」した時は 「みゃみゃ・・・♪」「ちょかいは♪」と返事をしてくれてそれが一層の励みになった。 こうやってれいむと喧嘩をした時は、きまってありすは普段よりもたくさんのごはんをとってきた。 さつまいもに、にんじん、キャベツに大根 れいむと仲直りするために、危険を冒してもゆっくりしたごはんをとってくるのだ。 そんな都会派なありすの背中を見送って 次の巣に向かうことにした。 「ぎゅびぃびゃぁああああぁぁあ・・・うひぃぃいいいいい!」 洞窟から聞こえてくるのは、耳をつんざくようなまりさの悲鳴。 ここには善良な50センチサイズの胎生妊娠をしたまりさがれいむと住んでいる。 「まりざぁあああ!ゆっっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 しきりに、れいむがまりさを気遣って声をかけているが まりさのために何も出来ることがなくまりさの周囲をぐるぐると跳ねて泣きじゃくっていた。 以前来たときにあった敷き詰められた葉はそこらじゅうに散らばり、山の様にあった果実は暴れるまりさに踏み潰され それが腐り異臭を放っていた。 「おい、これはいったいどうしたんだ!」 「ゆっ、にんげんさん助けてね!まりさが赤ちゃんがなかなか産まれないから 心配して、お腹に力をいれて無理に産もうとしたんだよ! そうしたら、急にまりさが苦しんでそれからずっとこうなのぉおお!」 「ゆびぃぃいいいいぃい!ぐるじいぃぃいいい!もうまりざをごろじでぇええええ!」 まりさの全身に脂汗が滲み、苦痛からすこしでも逃れようと身をよじってごろごろと転がる。 れいむによると、もう数日もこの状態なんだそうだ。 ゆっくりは餡子が体から漏れない限りなかなか死なない、その生命力が災いしてまりさを苦しめ続けていた。 「まりざぁあああ!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 もう、まりさは「ゆっくりしていってね!」に反応しないくらい精神が擦り切れていた。 こいつらは善良なゆっくりだ。出来れば助けてやりたい。 なにかないかとポケットを探ってみるとなぜかトングが出てきた。 トングとは、ピンセットを大きくしたような道具で 焼肉をひっくり返したりバーベキュー等で使う料理器具だ。 それがなぜ、この状況で俺のポケットから出てきたのかはわからない。 きっと、なにか見えざる力がこの善良なゆっくりとトングとを引き合わせたのだと考えるしかなかった。 さっそく、トングをまりさの産道に突き刺す。 「ゆびゅぅぅういいいぃいいいいいいいいいぃいいい!」 それから、トングを内部で広げる。 「ぎゅぴゅうぅぅううううぃいいぃいい!」 あまりの激痛にまりさは泡を吹いて白目を剥いていたが、これもまりさを助けるためだ。ゆっくり我慢してね♪ トングの間に何かまるっこいものがひっかかる。これをキャッチ。 「まりざぁぁあああ!がんばっでぇええええ!」 れいむの声援と唾が後ろから飛んできてうざい。 フンッ!と一気にトングを産道から引っこ抜くと そこには、1匹の子れいむがひっかかっていた。 「ゆぎぃぃいい・・・いぢゃいよぉぉおおお!」 続けて、もう一度まりさの産道にトングを突き刺すと今度は子まりさ、子れいむが出て 最初の子れいむと合わせて合計3匹の子ゆっくり。 まりさの苦痛はとれた様で、悲鳴はぜぃぜぃという息遣いに変わり命に別状はなさそうだ。 「ゆぎぃぃいいいぃいい!あかちゃんがぁああああ!」 代わりに悲鳴をあげたのはれいむだ。 3匹の子ゆっくりは未熟児で 最初の子れいむは目がなく、2匹目の子まりさは口がなく、3匹目の子れいむはその両方がない。 成長抑制により、胎児の状態で成長が止まってしまったのだろう。 「いぢゃいよぉ!みえないよぉ!おがぁしゃんどこいるのぉお!」 「ばでぃさのあがじゃんぐぁぁああ!」 「なんでおべべがないのぉ!おぐちがないのぉ!りょうぼおないのぉ!」 口がない子まりさは、その目で両親にしきりに「なんで、まりさはおくちがないの?」と 目も口もない子れいむは、口がないはずなのに体の内部から「うぼぉおおぉおお」と奇怪な音をさせていた。 長い苦痛から産まれた赤ちゃんがこの仕打ちで親れいむも親まりさも心が折れかけていた。 これでは、この一家は冬越え前に生きる気力を失って死んでしまうかもしれない。 それじゃ面白くないよね。 「れいむ!まりさ!しっかりしろ!お前らは親だろ! 子供達はもっと苦しいんだ!悲しいんだ! なのに、お前らときたらなんだ?あまったれるな! お前らがしっかりして、この子達をゆっくりさせてやらないと誰がこの子達をしあわせにしてやれるんだ!」 思いついたセリフをまんま言ってみた。 どういうわけか親ゆっくりどもの目に生気が戻る。 「ゆっ、そうだよ、この子達はまりさの子供だよ!目や口がなくたって、この子達はまりさとれいむの愛から 生まれた、ゆっくりした可愛い子供だよ!」 「ごめんねおちびちゃんたち!れいむよりもつらいよね!?かなしいよね!? れいむ一生懸命この子達を幸せにするよ!」 俺は腕を組んで、うんうんと頷いた。 頑張って子ゆっくりを育てろよ!間違っても殺すとか捨てるとかして 代わりに健康な赤ちゃんを産もうとか思いつくなよ! さて、冬越え前にまたこいつらの様子を見に来ようかな。 俺は善良なゆっくりの巣を後にすることにした。 冬は、早朝 雪の降りたるは言うべきにもあらず、霜のいと白きもまたさらでも、 いと寒きに・・・ 肌に突き刺さるような寒さを我慢して、さっそくゆっくりの巣を訪れた。 「みゃみゃ~・・・おにゃかすいちゃよぉ~・・・」 「ゆっくちしちゃごはんたべんちゃいよぉ・・・」 「ゆぅ・・・おとーしゃんかえっちゃきちぇ・・・」 「うるさいよ!おなかすいてるのはおかーさんだっていっしょだよ! それもこれも、まりさがわるいんだよ!」 まりさが帰ってこなくなってから、親れいむ1匹で餌を集め生きながらえていた。 餌を集めると言っても、普段狩などしたことがないため巣の周辺に生えていた草を引っこ抜いては持ち帰るという適当な採取で 甘い草とそうでない草の区別がついていない上、すっかり採り尽くして遠くまで行かなければ草一本生えていない状況まで追い込まれていた。 これは、もう数日もすれば共食いなり餓死なりして全滅だろうな。 ほっといても破滅する巣に興味をなくし次の巣へと向かおうとしたその時、1匹のゆっくりがこの巣へやってきた。 見つからないように気配を消して様子を伺う。 帽子の先が欠けているあのまりさだった。 「ゆっ!ゆっくりしていってね!まりさ、みんなのためにたくさんごはんあつめたよ!」 帽子の中には、秋の終わりに集めた木の実やキノコ、食べられる草がぎゅうぎゅうに詰まっていた。 親まりさと一緒に冬を越えるための大切な食料であったが、まりさは自分の分を家族に分け与えるという選択をしたのだった。 得意満面の子まりさ しかし、家族の反応は冷ややかだ。 シーンっと静まり返っていた一家は噴出すように喚きだす。 「こにょばきゃまりさ!じぶんだけごはんをひとりじめしてたんだよ!」 「ゆっくちよこちぇー!くちょまりちゃー!」 「こいつのせいでおうちのまわりのごはんがなくなっちゃんだ!そんにゃにとっちゃから!」 「ゆぅ・・・ちがうよ、これはまりさがいっしょうけんめいあつめ・・・ゆべっ!」 まりさの背中の皮が千切れ餡子が漏れ出す。 親れいむがまりさを噛み付いたのだった。 「・・・なんで、おかーしゃん・・・」 「ゆっ、これでゆっくりふゆをこせるよ!おちびちゃんたちもたくさんたべておおきくなってね!」 「むっちゃむっちゃ!ちあわちぇー♪」 「このきのこゆっくちしてておいちーよ!」 「こっちのきのみ、かちゃ~い!みゃみゃやわらきゃくちてね!ゆんゆ~ん♪」 「ゆ・・・ゆ”ゆ”・・・ゆ”・・・」 まりさはまだ息があるようだったが時間の問題だろう。 そのうち物言わぬ餡子になり、こいつらの冬越えのたしになるのか・・・。 憎たらしい親れいむや赤ゆどもを叩き潰したい衝動にかられたが、それは今回の観察の趣旨に反するのでこらえることにした。 赤ゆが一生赤ゆから成長しない以上は、いずれゆっくり出来ない事態に陥る事を祈り次の巣へと移動する。 れいむとありすのつがいはどうなっただろうか 巣穴を覗くと、そこには頭上に実ゆっくりを生やしている親れいむしかいなかった。 そして4個ついていた実ゆっくりは3個に減っている。 ちょっと状況がわからなかったので、姿を見せて親れいむから事情を聞いてみる。 「ゆっ、このまえのあまあまさんをくれたおにいさん、ゆっくりしていってね!」 「ちゅっきりちていっちぇね!」 「ちゅっくち!」 「ゆぅ~ちゅっくちー!」 頭上の実ゆっくりは目を閉じたままだが、親れいむの”ゆっくりしていってね”に反応していた。 ありすがあんまり「すっきり」と言うものだから実ゆっくりに伝染し「ちゅっきりしていってね!」と覚えてしまったそうだ。 「つがいのありすはどうしたんだい?」 ありすの事を聞かれたれいむは目を伏せて暗い表情を浮かべている。 その目線の先には、ありすのカチューシャがあった。 冬越えのためにありすは一生懸命食料を集めたが、いっこうに落ちてこない実ゆっくりに業を煮やし 気に入っていた実ありすをもぐ事にした。 自分で生まれることが出来ないのなら手伝ってあげればいいと考えたからだ。 もがれた実ありすは柔らかい葉っぱに落ちて、目を開いて赤ゆっくりとなんらかわらない様に見えたが 横向きのままで自分では立つことも出来なかった。 口があっても挨拶はしないし、どんな餌を口に運んでも噛むことも飲み込むことも出来ない。 それでも、ありすが顔を近づけて「すーりすーり」とほおずりをすると、実ありすは「ゆっ♪ゆっ♪」と喜んで 確かに実ありすが生きていることがわかった。 それから、半日もしないで実ありすは萎れてきて、ありすは餌をよく噛んであげて口移ししたりお水を飲ませようとしたが 結局、最後には「ゆ”ゆ”」と苦しそうな声をあげながら痙攣し干からびてしまった。 悲しみに沈むありすは我を忘れて、れいむの頭上にいる他の実ゆっくりももごうとしたため、止めるれいむと揉みあいになり 気がつけばありすは潰れていたという。 ふと親れいむを見ると、実ゆっくりのために過剰に食料を食べていたため太ましく大きい。 連日の餌採りに疲弊して痩せたありすにはひとたまりもなかった事が伺えた。 「おにーさん、またあまあまをちょうだいね!」 このまま、このれいむを放置してもいいが実ゆっくりごと餓死するだけなのは目に見えている。 それでは、もう観察する面白さがない。 先日、捕まえたコンポスト用の赤ゆも替え時なのでコイツを新たなコンポストにしよう。 実ゆっくりのために、たくさん生ゴミも腐ったゴミも食べてくれるに違いない。 「ゆっ、おにいさんはなしてね!れいむがいくらかわいくてもゆうかいしないでね!」 右手でジャンケンのチョキの形をつくり、そのチョキが綺麗にれいむの両目に突き刺さる。 「ゆぎゅ!」 これで少し大人しくなった。 善良なゆっくりの巣は意外にも幸せそうだった。 3匹いた子ゆっくりのうち、口のないまりさと目も口もないれいむは餌を食べることが出来ずにすでに死んでいたが その分、目の見えないれいむ1匹を可愛がっていた。 「きょうは、寒いからおかーさんたちとくっついてすーりすーりしながら寝ようね!」 「まりさはおちびちゃんのために、葉っぱさんの服をつくってあげたよ!」 「おかーしゃん、すーりすーり♪はっぴゃのふくあっちゃか~い♪」 大き目の葉を、まるで桜餅の様に縦に着ている子れいむ。 成長抑制剤のおかげで体の大きさは一生そのままだが、目が見えずとも親の愛を一身に受けて育っていた。 子れいむにしても生まれたときから目が見えないわけで自分が不幸である事を自覚していない。 だから、自分が幸せなのだと思っていられる。 障害を抱えた子供を殺すに殺せずに苦しみ続けているという状況を想像していただけに 逆に幸せなゆっくり一家を見せ付けられるとどうにも気持ち悪い。 いっそのこと一度、子れいむに光を与えてみるか。 時に希望は絶望への最高のスパイスになりうるのだ。 「ゆっ、この間のおにーさん!」 「おにーさんのおかげで、ひとりだけおちびちゃんを助けられたよ!」 「ゆっくちしていってね!」 こいつらの中では、苦しむまりさを手術して助けてくれた人間という事になっていた。 「その子ゆっくりが心配でね、今日はその目を治しにきたのさ!」 コンポストで育てた赤ゆは今では子ゆっくりサイズになっており、1匹締め上げ目玉をくり貫いて持ってきた。 それを目が見えない子れいむに填め込んでやりオレンジジュースをかける。 眼球の大きさは個体差が少なく、同じれいむ種のものを使えば一応は見えるようになる。 それから小麦粉を溶いてまぶたをつくってあげた。 「ゆっ・・・」 おそるおそる、目を開く子れいむ。 生まれて初めて感じる光 洞窟の中は薄暗いが、それでも子れいむには色とりどりの美しい世界 そして初めて見る親れいむと親まりさ なにもかもが輝いてそのキラキラしたおめめに飛び込んできた。 「ゆっくちしていってね!ゆっくちしていってね!」 「おちびちゃん、おめめが!おめめがあるよ!」 「とってもかわいいおめめだよ!すごくゆっくりしてるよぉ!」 大きな体でまるで赤ゆっくりの様に洞窟内を飛び跳ねる親れいむと親まりさ 初めての妊娠している事がわかった時にも、こんなに喜んだことはなかった。 その姿を見た子れいむも、一緒になって飛び跳ねたりほほをすり合わせたりして、今確かにゆっくり出来ている事を実感する。 だが、これは一時的なものなのだ。 目が見えるとはいえ、自分の体と完全に同化したわけではなく、この移植された目は死んだままだ。 だから数日もすれば朽ちて腐敗し、また暗闇の世界へと帰ることになる。 あー、ごほんごほんっと咳払い それから親ゆっくりに説明をした。 「ゆぅ・・・おちびちゃん、また目が見えなくなっちゃうの?」 「そんなのだめだよ!ずっとゆっくりさせてあげたいよ!」 「れいむ、おかーしゃんたちがみえなくなるのいやだよ・・・ゆえぇ~ん」 そこで提案する。 「また、新しい目を移植すればいいんだよ」 他の子ゆっくりの目をくり貫いて、この子に与える。 癒着させるためにはオレンジジュースでなくても水で溶いた餡子でもいい。 「ゆぅ・・・」 「ゆゆ・・・」 「ゆわあぁ~ん・・・おかーしゃんたちみえなくなるのやだよぉお!」 何しろ善良なゆっくりのつがいだ 他人を不幸にして自分が幸せになろうなんて思ったこともないに違いない。 すぐには答えを出せないだろう。 一通りゆっくりの巣を見て回ったし家路につくことにした。 もっとも、自分の幸せではなく子の幸せなら 最後に出す答えは始めから決まっているんだけどね。 だけど、それを選択したら一生続けることになるよ、ゆっくりできない餡子まみれの生活を・・・ なにしろ、その子は一生大人になることがないのだから。 台所の三角コーナーには、冬前に拾った赤ゆが数匹詰まっている。 蓋が閉まるタイプなので、カシカシっと内側から壁を叩く音はしても声までは伝わらない。 しかし、何が言いたいのかはだいたいわかっている。 蓋を開けた。 「れいみゅ、にゃんでもたべまちゅからごはんをくだしゃい、にがきゅてもからきゅてもいいでしゅ」 「なにかまりしゃわるいことしましちゃか?あやまりましゅ・・・あやまりゅのでごはんをくだしゃい・・・」 「ありしゅはくさったにょでもよろこんでたべましゅ・・・おいししょうにたべまちゅから・・・」 3匹ともカビの生えた使いかけの古い石鹸をこね合わせたように緑色やオレンジ色、紫色のグラデーションが外皮に 紋様を浮かべていた。 初日こそ「あまあまよこちぇじじー!」だの「こんにゃのたべるくりゃいならしんだほうがまちよ!」なんて反抗的だったが 結局は餓死の地獄の苦しみには耐えられず、なんであろうと口にした。 目に見えて変色してくると、もはや末期だ。 ゆっくりコンポストは生ゴミを餡子に変化させるから価値がある。 しかし、ここまでくると生ゴミを食べても生ゴミを排泄してしまうのだ。 「釈放だよ・・・」 彼らに向かってニッコリっと満面の笑顔を見せてそう告げた。 不要になっても潰したりはしない。 よく働くように希望を持たせるため刑期を終えたら自由にしてやると約束をし、キチンとそれを守る。 素手で掴むと異臭のする汁が肌に触れてしまうため三角コーナーごと庭に持っていくとひっくり返して外に捨てた。 「おうちかえりゅよ・・・れいみゅ・・・みゃみゃにあいちゃいよ・・・れーみゅしゅーりしゅーりしちゃいよ・・・」 「まりしゃのおかーしゃん・・・ゆっくちちていっちぇね・・・まりしゃこれからおうちかえりゅよ」 「ありしゅ・・・もっとゆっくち・・・しちゃか・・・ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”」 ずりずりとナメクジの様に這って進む赤ゆども。 腐敗物だろうとカビだろうと何でも好き嫌いなく食べれる彼らは道の草だろうと犬の糞だろうと食べて餓死を免れ 本当に親元まで帰れるかもしれないな。 親がこいつらを見てどういう態度をとるかは知らない。 思い出は、きっと思い出にしておいたほうが美しいんだろう。 「ここはどこなのぉ!せまくてゆっくりできないよ!」 円筒タイプのゴミ箱の底に設置した生まれない実ゆっくりを生やしているれいむが目を覚ました。 とりあえず一週間前に食べ残した弁当箱の中身を捨てよう。 食べなくてもかまわない。 それが二週間前の食べ残しになってから餡子になるだけのことさ。 「くしゃいぃー!こんなのたべれるわけないでしょ!ばかなのしぬの?あまあまもってきてよね!」 蓋を閉めると、内側をガシガシと叩く音だけが響いていた。 おまけ 子まりさ1匹が帽子一杯に貯めた食料などたかがしれていた。 それに加えて狩をまりさにまかせっきりだったれいむは冬越えのための食料を節約しないといけないという事もわかっていなかったので 親れいむ、赤まりさ、赤れいむ3匹でお腹一杯に食べれば3日で尽きてしまった。 それから、死んだ子まりさの餡子をむさぼり それも尽きると今度は親れいむが赤まりさに噛り付き、赤まりさを食料にした。 「それもこれもまりさがわるいんだから、まりさがせきにんとってね!」 「まりしゃがたべられればいいんだよ!」 「ばーきゃ!ばーきゃ!」 「ひとりだけちがうこなんてゆっくちできにゃいよ!」 「いちゃい!やめちぇね!まりしゃはおかーしゃんのあかちゃ・・・ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”」 どれくらい時間が流れただろうか その赤まりさを食べつくした頃、突如入り口を塞いでいた枝や葉が取り除かれて 冷たい風が吹き込んできた。 親れいむはお帽子のシルエットに、まりさが帰ってきたんだ! 反省して、やっとみんなのごはんを採ってきて帰ってきたんだと思った。 その影が近づいてくると、成体よりもはるかに大きいまりさであることがわかり別人であることに気づく。 つづいて、同サイズのれいむが入ってきた。 「ごめんね、まりさのおちびちゃんのためにおめめをちょうだいね!」 「ていこうしなければいのちまではとらないよ!ほしいのはおめめだけだよ!」 その年、冬篭りが終わると 目を失ったれいむ種ばかりが巣穴から這い出てきたので人間たちはその森が呪われていると恐れ 結果的に、以後数年に渡りゆっくりたちを脅かす者がいなくなり やがて、ゆっくりプレイスと呼ばれるようになったそうな。 「れいぶ・・・なんでもたべますから・・・ごはんをください くさっていても、にがくてもおいしそうにたべます・・・どうかどうかあかちゃんのためにもごはんをください・・・」 「ゆぅ・・・」「みゅ~・・・」「ちゅっきり・・・」 過去の作品 ゆっくりいじめ系1222 ゆっくり繁殖させるよ! ゆっくりいじめ系1254 赤ちゃんを育てさせる ゆっくりいじめ系1261 水上まりさのゆでだこ風味 ゆっくりいじめ系1297 ゆっくり贅沢三昧・前編 ゆっくりいじめ系1466 ゆっくり贅沢三昧・後編 ゆっくりいじめ系1467 まりさの皮を被ったアリス ゆっくりいじめ系1468 肥料用まりさの一生 ゆっくりいじめ小ネタ222 ゆっくっきんぐ ドナーツ編 ゆっくりいじめ系1532 可愛そうな赤ちゃんにゆっくり恵んでね ゆっくりいじめ系1580 ゆっくりしなかった魔理沙と愛のないアリス ゆっくりいじめ系1673 ゆっくりクアリウム ゆっくりいじめ系1715 ゆっくりトイレ ゆっくりいじめ系1735 ゆっくりれいむと白いお部屋 ゆっくりいじめ系1743 プラチナまりさとフリーすっきり権 ゆっくりいじめ系1761 ちょっとしたイタズラ ゆっくりいじめ系1905 あったかいゆっくり ゆっくりいじめ系1935 しゃべらないゆっくり ゆっくりいじめ系1940 愛されまりさの一日 ゆっくりいじめ系1993 加工場産の赤ゆっくりを育てる 前編 ゆっくりいじめ系1994 加工場産の赤ゆっくりを育てる 中編 ゆっくりいじめ系2110 加工場産の赤ゆっくりを育てる 後編1 ゆっくりいじめ系2111 ゆっくり二世帯住宅 ゆっくりいじめ系2143 いっしょうのおねがい 作者:まりさ大好きあき
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ゆっくり汁粉 6KB ある日買い物に行くと、「HOTゆっくり」と書いてある自販機を見つけた。 よく見かけるジュースが紙コップに入って出てくる自販機と同じような形で、 ボタンの所にはいくつかの種類のゆっくりのイラストが貼ってある。値段は100円と この手のものにしてはちょっとお高いが、なにやら面白そうなので1つ買ってみることにする。 百円を入れると『ユックリシテイッテネ!』と録音だろう声が鳴る。各ボタンのランプが点灯したのを確認し、 とりあえずはれいむのボタンを押す。まずレールにそって幾分か小さめのカップが押し出される。 その後、「おしょらをとんでりゅみたい!」と言う声と共に1匹の生きた赤れいむがカップの中に落ちる。 そして少し置いた後、カップの中に熱湯が注がれる。 「ゆ゛ぎぃぃいぃあぢゅいぃぃ゛い゛!!」 赤れいむにとって見ればよく分からない場所に放り出された直後上からお湯が降ってくるのだ、 たまったものではないだろう。カップに隠れてよくは見えないが、くぐもった悲鳴が聞こえてくるので どういう状況下は大体理解できる。しかしこれよく商品化にゴーサインでたな…… 正直この時点で食欲がとても失せる。虐待お兄さんと呼ばれるやつらなら最高のスパイスなんだろうが。 完成を知らせる音が鳴ったので取り出してみたが、意外な事に皮の切れ端とふやけたモナカのようになったリボンくらいしか残っていない。 赤ゆっくりは皮も薄いと聞くし、勢いの強い熱湯で粗方崩れてしまうのだろう。 自販機備え付けのティースプーンで中を軽くかき混ぜ、恐る恐る啜る。 意外と美味い。が、さっきまでの印象もあり主観的な美味さは中の下といったところか。 これ考案した奴も相当馬鹿だと思うがゴーサイン出した奴も相当馬鹿だよなぁ。 でもそれを買っちゃう俺も同じくらいは馬鹿か。そんな事を思いながら俺は家に帰った。 なお、買い物=飼ってるゆうかりんの御飯をすっかり忘却してそのまま帰宅した為に 帰宅したのと同時に引き返すことになった上、次の日の朝ごはんまでゆうかりんに罵られ続ける事になってしまった。 もっとののしって! 後日ゆうかりんと一緒に買い物に来て見ると、丁度中のゆっくりやカップを補充しているところのようだった。 中がどうなっているのか観察させてもらうと、いくつかに分かれたタンクの中に赤ゆっくりがぎっしり詰まっている。 赤ゆっくり達は皆すやすやと眠っており、ガチャガチャと音を出して各部の点検をしているが起きる気配はない。 気になったので、とりあえず声をかけてみる。 「あ、すいません。その赤ゆ達って何で起きないんですか?」 そのタンクの上の方にはスピーカーのようなものがついており、内部になにやら音を聞かせているようだ。 業者の人が言うには、母ゆっくりの歌う子守唄に似た周波数の音を聞かせ続けることによって強制的に眠らせ、 ぎっしり詰めても起き出す事はないのだそうだ。歌を聞かせゆっくりさせる事で品質を保ち、 眠らせることでエネルギーの消費を抑え、餌がなくとも生き永らえさせる事ができる。流石ゆっくり、いい加減に出来ている。 タンクの下方はガチャポンの機械の様になっており、ここが回転し赤ゆを下に送り出す仕組みになっているらしい。 「ねえおにいさん、わたしものんでみたいわ。あじはわるくないんでしょう?」 話を聞いていて興味を持ったのか、ゆうかりんがわくわくした顔でこちらを見る。 丁度補充も終わったようで、ゆうかりんの頼みなら断れないと早速百円を入れ、今回はまりさのボタンを押す。 ウィー……という動作音と共にカップが落ちて……こない。 そうこうしている内に赤まりさが「ゆっくちしていってにぇ!」と落ちてきて、きょろきょろと辺りを見回す。 こうしたカップ系のものではたまにあることだが、何も今起きなくても……と思っていたときに悲劇は起きた。 落ちてきたお湯がきょろきょろしていた赤まりさの帽子のつばに当たり、ころんと頭から転げ落ちてしまう。 当然まりさは驚いて帽子に向かおうとするが、滝のように勢いよく落ちるお湯は容赦なく帽子を打ち据え、 帽子はお湯の熱さと勢いでどんどんとぐずぐずになっていく。まりさ種の帽子は水に強いが、水を全く受け付けないわけではない。 長時間浸っていればふやけるし、勢いよく水を叩きつければ当然破れてしまう。 「ゆああぁぁぁぁぁ!? おゆしゃんゆっくちしちぇね!? まりしゃのすてきにゃおぼうちをはなちてね!?」 しかし当然お湯は止まるはずもなく、見る間に帽子は崩れてしまい、 カップ1杯分の量を注ぎ終わる頃には味噌汁に入れた海苔のようにぐずぐずの黒い塊に成り果てていた。 「ああ、ぁ……まりしゃの……まりしゃのおぼうちが……」 茫然自失といった状態のまりさを機械から取り出しどうしようかと思案していると、 ゆうかりんがそのまりさをくれというので預けてみた。 「おちびちゃん、どうしたの?」 「ゆぅ……おゆしゃんがまりしゃのすてきにゃおぼうちをこわしちゃったにょ……」 ぽろぽろと泣きながら語るまりさを優しくなだめ、ゆうかりんはまりさに囁く。 「それはたいへんだったわね……おねえさんがおまじないをしてあげるから、ちょっとめをつぶってね?」 「おまじないしちゃらおぼうちにゃおるの?」 「それはあなたしだいね。めをつむっていいこにしてたらなおるかもしれないわよ?」 それを聞くと、まりさは「わきゃったよ!」と目を瞑った。 何をするのかと見ていると、ゆうかりんは一瞬の早業でまりさを舌で巻き取ると、そのまま口の中に入れてしまった。 少ししてゆうかりんが口をもごもごと動かすと「ゆぴっ?!」というくぐもった小さな声がし、それきり静かになる。 つまるところ、ゆうかりんがまりさを食べてしまったのだ。 咀嚼して飲み込み、ゆうかりんは満足げな溜息をつく。 「……ふう、まずまずね。ひとやまいくらにしてはなかなかおいしいほうじゃないかしら。 おにいさん、こんどはちゃんとのんでみたいからもういっぱいおねがいね?」 そういうゆうかりんの鼻先に、ふやけた海苔のようなものが浮かんだ汁粉が差し出される。 恐らくさっきのまりさ汁粉は本当ならこうなるべきものだったらしい。海苔のようなものは帽子だろう。 差し出したのはさっきの業者の人だ。なにやらやたら清々しい笑みを浮かべている。 「いやぁ……面白いものを見せていただきました! なるほど、そのまま食べてもそこそこ美味しいか…… 有難うございます! 今後ともわが社の製品をご贔屓に!」 聞けばこの人、このゆっくり汁粉の機械を作った会社の人で、自販機の管理の他に食用ゆっくりの養殖なども自社で手がけているらしい。 まだまだゆっくり産業に参入したばかりの弱小らしいが、こういった現地での反応なども自社製品に盛り込ませるべく 日夜こういった場所を駆けずり回っているそうな。ご苦労様です。 ちなみにゆっくり汁粉はゆうかりんにはとても好評で、何でもお湯で苦しむゆっくりの声が とても耳に心地良いそうだ。さすがゆうかりんマジサドい。 ゆっくり汁粉を気に入ったゆうかりんのたっての願いで、 今日の夕飯はカセットコンロを使っての手作りのお汁粉となった。勿論ゆっくりを使った物だ。 その時のゆっくりも彼の会社のものを何となく選んでみた。 ゆうかりんはご満悦であったが、人間である俺にはちょっとキツかった。 おやつには良いけど、やっぱ夕飯時に餡子オンリーはきつかったわ…… 体重も気になるし、明日から少し運動でもしようかなぁ…… ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ あとがき 10507967.htmスレ1240558200503.pngのキリあき氏の絵を見たら不意に書きたくなったので筆を取ってみた。 あの自販機の内部について細かい事は考えないで下さい。 書いた人間自身がノリと勢いだけで書ききったもんですからw しかしあれですね、ゆうかりんほんとかわいいよゆうかりん。 ゆうかわあきでした。 元ネタ絵 by キリライターあき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓インキャきっも -- 2020-11-12 22 44 59 アイデアは良いけど、ゆっくりごときに100円も払いとうない。 水攻め・熱湯攻めなら自分でじっくりゆっくりしっかり虐待したい。 -- 2018-02-16 15 18 57 これ作ったのだれ? ほんっっっっっっとバカ。 ゆっくりが痛いのはせいぜい熱湯の雨位じゃね? もっと苦しめて甘くしようぜ。 こないだ飲んだがあまり美味くなかったぜ? -- 2014-12-31 18 17 04 うーん。もっと苦しめたい。 熱湯だからすぐ溶けるし。 -- 2014-12-17 17 18 42 カップが出てこないのは虐待用のボタン?と思ったけど本当にトラブルだったか -- 2014-08-29 01 36 01 食べたい -- 2014-01-25 09 55 45 たまに二匹入ってきたら楽しい -- 2013-11-08 23 59 43 順番待っている間もゆっくりさせない状態にするとより一層美味しくなりそうだ 熱湯の熱で密閉サウナにしておくとか、もちろん死なせずにネ -- 2013-07-21 00 20 32 たしかに。 -- 2013-06-29 16 57 56 たまに2匹入ってきそう・・・ -- 2013-01-27 18 54 04 絵が元ネタだったのかしらんかった、このゆうかりん最高だな、飼い主は変態だけど -- 2012-12-10 13 00 02 ウマソナウマソジャナイヨウナ -- 2012-10-27 14 20 40 お餅が体にはいった品種も作ってほしい -- 2012-07-28 17 15 12 これ作ったやつ市ねよ -- 2012-04-03 08 12 23 飲んでみたい -- 2012-02-11 14 51 44 ↓お前が言うな(´・ω・`) -- 2012-01-06 03 14 15 ↓お前猫舌なんだねーわかるよー -- 2011-12-23 11 21 10 ↓ そうだな。 それに熱湯じゃぁ買ってもしばらくのめないな。 -- 2011-11-14 16 41 41 これはなかなかw しかし、熱湯だと苦しいのは一瞬ですぐに感覚が麻痺してしまう。 時間をかけてじっくりと苦しめるには65度位が丁度いいかな。 -- 2011-10-05 13 29 13 飲めるかよこんなもんwww 溶けきってなかったら絶対捨てる -- 2011-09-07 14 39 35
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※何の変哲もない青年の日常 ゆっくりのくせに饒舌だったりするのはご容赦ください HENTAI描写がありますがこの青年はHENTAIなのではなく性欲が盛んなお年頃なだけだと思う 「ゆっくりしていってね!」 目が覚めるとベッドの上にはゆっくりなる生物がいた 「ゆっくり・・・?本物か!?」 「ゆっ!れいむはだめなおにいさんをこうせいするために ゆっくりのせかいからきたよ!」 「ドラえもんみたいだな・・・ 待て、すると俺はのび太に当たるのか 冗談じゃない!俺とあんな出来損ないを一緒にするな!」 「じゅうろくねんかんいきてきてかのじょはおろかおんなともだちすらいない どうていやろうがなにいってるの?」 「ぐっ・・・ゆっくりのくせに・・・ だが小学校のときは女友達くらいならいたぞ!」 「かこのえいこうにすがってるなんておにいさんはのびたみまんなんだね!」 「うるさああああああああああああい!!!!! 何なんだお前は!人の家に勝手に上がり込んで悪態ついて!」 「ゆっ!あんしんしてね!そんなかわいそうなおにいさんのために れいむがこいのきゅーぴっとになってあげるよ!」 「は?ゆっくりごときが恋のキューピットだと?笑わせるなよwww」 「はなしかけることはおろかめをあわせることすらできないおにいさんよりは ましだとおもうよ!」 「うるせえっつうの!!第一お前見た目まんま生首じゃねえか! 相手も怖がるだけだろ!」 「ゆっ!そうならないためにもよこうえんしゅうをするよ! かもんまりさ!」 「ゆっくりしていくのぜ!」 「どこから出たんだ・・・」 「こまけぇことはいいよ!それよりまずこのまりさあいてによこうえんしゅうするよ! かわいいまりさだね!ゆっくりしていってね!」 「ゆゆ〜ん そ、そんなことないのぜ///」 「れいむはまりさのことがすきだよ!ゆっくりしていってね!」 「ま、まりさもだぜ!ゆっくりしていくのぜ!」 「ゆっ!れいむはかわいいまりさとすっきりしたいよ!」 「ゆぅ〜ん れいむならいいのぜ//」 「お前ら・・・見せつけに来たのか」 「ゆっゆっゆ おにいさんにはまねできないげいとうだよね! そこでゆびをくわえてゆっくりみてるといいよ!」 ムカムカしてきた ついでにムラムラしてきた 「ゆっ?おにいさんなにして・・・」 グシャッ まりさは潰れた 「なにするのおおおおお!!?? れいむのまりさをかえしてねええええ!!??!??」 「お前よく見れば可愛い顔してるよな・・・」 そういい青年はナニを取り出した 「ゆっ!?・・・こっちにこないでねえええ!!??」 れいむを持ち上げて股間にあてがう 「むぐっ!?むぐうううっ!!」 「あぁやべー気持ちいいなこれ」 れいむを前後に動かす 「あーイく・・・!」 「む゙っ!?む゙うううううううっ!!」 出し終えたので離してやる 「げほっげほっ・・・なにするの!!」 「・・・ん 何してんだ俺」 とりあえずその辺にあった餡子の残骸はれいむの口に突っ込んでやった 「む゙うううううううううううう!!!???」 「あー・・・なんか口に突っ込まれてるの見ると興奮してきた」 青年はそういうとまたいきりたったナニを取り出し再びれいむを股間にあてがう 「む゙うううううううう!!!!!」 こうしてれいむは長らく青年のオナホとして愛用されたという あとがき 寝る前に思いついたネタ 途中で方向性が変わったのは途中までしか寝る前に思いつかなかったから 途中からはムラムラしながら書いた 恋関係なくなってますね ちなみに青年のモデルは俺 泣ける このSSに感想を付ける
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「ふたば系ゆっくりいじめ 100 ゆっくり自由空館/コメントログ」 誰も感想書いてないな(笑) -- 2013-08-25 00 11 25 ↓むきゅー、きっとこんらんしてるのよ!ぱちぇが言うならまちがいないわ! -- 2014-02-08 01 48 27 WHY? -- 2016-09-28 16 42 48 1つ、繁殖能力だけは高いゆっくりが根こそぎ消えるか? 1つ、駆除対象の繁殖を許可するバカが何処にいる? 1つ、生物(ナマモノ)で、生き物のようで、消耗品であるゆっくりを 管理(供給、飼育、保管、廃棄)することにどれだけの金が掛かるか? ・・・設定が「甘い」よ。 -- 2018-01-24 22 53 24
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つるべおとし 6KB 小ネタ 飾り ゲス 希少種 現代 独自設定 シリーズものなんてなかった ・9回目 ・希少種 ・またぼくのかんがえたかわいいおれのよめゆっくり。的なのになってしまいました・・・すみません。 ・虐めません。 ・ていうかSSじゃない。 ・ヨロシクオネガイシマス 日曜日。 木々の側にあるベンチに座っている私は、日頃のデスクワークとは無縁な、広大な自然に囲まれている。 といっても、ただの森林公園なんだけどね。 都市部から離れた片田舎というより半都会というべき、微妙な地域の。 私が生まれてからずっと住んでいる場所であり、交通の便は何の問題もないからこれからも住むと思う。 普段、パソコンと顔突き合わせて見えない人間と取引をして空気が篭った部屋で淡々と仕事をこなす。 そんな生き方をしてしまっている私でも、その一部として受け入れてくれる。 自然は良いね。 そんな自然が大好きだよ。 そよぐ風。照る太陽。さざめく木々。囀る鳥。スポーツに精を出す人達の活気。みんな生きることを楽しそうにしている。 木桶に入ってる生首だって。 ・・・なまくび?。 視界の隅に何かがいた気はする。 ふと私の左側、ベンチの上を見ると、水色の短いツインテールの生首がニコリと笑っていた。 驚いて反射的に右側に寄って離れてしまう。 その生首はニコニコした表情で、木桶の中からまだこっちを見ている。 よく見ればカワイイ、その顔を思い出した。 生首じゃなくて、これはゆっくりだ。しかも割りと珍しいきすめというゆっくり。 昔、ゆっくりが好きな弟がゆっくりの図鑑を見てこのゆっくりが欲しい欲しいと母にねだっていた。もちろん却下だよ。 きすめはしばらく私の方を見ていたけど、突然木桶に目線を伏せてしまった。 まるで何かから隠れるように。 「ゆぅ? にんげんさんがれいむたちのゆっくりプレイスをひとりじめしてるよ!」 「みょん」 「きりすてごめんなんだねーわかるよー」 「いなかもののにんげんさんははやくどいてよね!」 きすめとはまた違う。 というか、無駄によく見かけるゆっくりが後ろから四つ来た。 露骨に顔をしかめてうざったい顔で因縁つけるようなれいむ。 なんかよくわからない白玉が周りを回っている愚直バカようむ。 ようむの通訳みたいなことをしている知ったかぶりのちぇん。 作ったようなツンデレが実にムカつくぶりっこありす。 善良なゆっくりには優しく、不良ゆっくりに対して厳しいこの街では、増長するようなゆっくりは何年も前から駆除されているはず。 だけど、やっぱり全体で半分以上を占める不良ゆっくりを全滅させるのは難しいみたい。 それにしても酷い話だよね。 公共物であるベンチを自分達がゆっくりするためだけに占領しようとするなんて。譲り合いの精神どこ行った。 人間でもそういう人がいるから、ああ嫌だ嫌だ。 そういうのがいるから、世の中悪い方へ転がっていくんだよ。 ああ、久しぶりに不良ゆっくり虐待の血が騒いで来た。言葉攻めのぬる虐めから、不良親子虐待。 はては学生の頃には、北海道まで遠征してドゲスゆっくりを狩ってたりしてたなぁ。 ああ、懐かしい懐かしい。・・・いや、私まだ20代だけどね。まだ後半戦の20代だけどね! 昔に思いを馳せていると、ゆっくりどもが嘲笑しはじめる。 「ばばあはゆっくりせずにれいむたちのゆっくりプレイスからでていってね!! ゆっくりしてるから、ばばあなんだよ」 「みょん」 「こじわなんだねーわかるよー」 「おばさんはいなかものなのね。ゆふふ」 年増と申したか。OK。望みどおり殺して解して並べて揃えて晒してやんよ・・・・。 まずはこいつらの髪飾りを奪ってやろうとベンチから立ち上がりかけると、さっきまで木桶に隠れていたきすめが木桶ごとジャンプして前に躍り出た。 ・・・どう動いてんだろう。スィーみたいなもんかな? きすめを見たれいむ達は、揃えて首をかしげる。 面識がないのか。見たことないのか。 よく分からないというような顔をしているゆっくりどもを気にせず、きすめは木桶からひょっこり顔を出して、 「ぼむふぁいあ!」 口から白ワインのような液体が吹き出てれいむ達の飾りにふりかかったかと思うと、その表面から青白い炎が溢れ出した。 当然、れいむたちの飾りは焼け焦げて灰に。 「ゆぎゅいいぃいぃぃぁあああ!!!」 「みょみょみょみょみょ」 「はんりょうがががっていってるんだねーわからない! ちぇんにはなんにもわからないようううぅぅ!?」 「ありずのどがいはなかみのげざんがああぁぁまりさのぎらわれるうぅぅぅ」 結局、飾りごと髪の毛までやけて綺麗に饅頭のように、醜く禿げた。 あ。ありすは、カチューシャだから焼けないのね。なるほど。 ギャーギャー泣いてるゆっくり達に間髪入れずにきすめは木桶ごとジャンプして、真上へ。 「うえからくるよ! きをつけて!」 気をつけてとか言う割りには瀕死のゆっくり達には避けようもない速度で、木桶がれいむの脳天へ。 断末魔の叫びをあげることもなく、れいむは粉砕された。 そこからホップステップジャンプの要領でようむ、みょん、ありすも圧殺。 木桶がベンチに着地した頃には土の上には、粗末にした甘味の花が咲いていた。まぁ、要するにれいむ達を殺っちゃったよこの子。 今までの行動をなんとなく見てた私に対して、きすめはまたさっきのようにニコリと笑う。 ・・・。 少し見つめあった後、試しに言ってみる。 「ゆっくりしていってね」 「せっかくだからゆっくりしていってね!!!」 いろいろきすめと語りあったけど、日も暮れてしまったから今日は帰ることにする。 ん? 本当は森林散策するつもりだったんだけどねぇ・・・。まぁ、良いか。 きすめはどこに住んでいるのかと聞くと、ベンチのすぐ隣の木の上だという。 眺めていると、葉っぱの間からちんまい焦げ茶のリボンをつけたゆっくりが出てきた。 そのゆっくりは、口から糸を吐き出してきすめの桶の中に当てるとそうめんを啜るようにして、きすめを桶ごとひっぱりあげて木の中へ消えてしまった。 きすめの安心しきってた顔を見る限り、恋人か何からしい。うらやましいね。 また来週来る事も決めたし。明日から一週間仕事頑張ろうかな。 そう思いながら家路に着いたなかなか有意義な休日でした。まる。 アトガキ ヤマメとキスメの関係が実はよく分かりません。1面の中ボスとボス? ということでさっと書いてみました。きすめ。 軽いスペックをば。 ・木桶が飾り ・やまめとよく番になる。 ・ぼむふぁいあ!とか言いながら、可燃性の液体を出す。火がつく理由は良く分かりません。 ・木桶はスィーと同じで、思い込み力で動く。 ・中身はウイスキーボンボンだと思いたい。 やまめは個人的に生キャラメルだと思ってます。で、糸は綿飴。でも、生きている間は糸は蜘蛛の糸。 俺設定で、ゆっくりを構成するものはゆっくりが生きている時点では甘い物じゃなくてそれそのもの。 要するに、ゆっくりが生きてれば髪は髪で飾りは飾り。です。あ、でも贓物はご都合主義で餡子でお願いします。 思い込み力は大統力と思えば万事、解決。 きすめの掛け声は分かる人には分かります。多分。キスメの元ネタの釣瓶落としググッたらこれしかない! と思いました。 もう、小ネタ作家になれるように頑張るとやまめに誓います。はい。 ご読了ありがとうございました。 【妄想で書いたもの】 かり ・ふたば系ゆっくりいじめ 963 ト● ・ふたば系ゆっくりいじめ 990 くちばしにチェリー ・ふたば系ゆっくりいじめ 1000 デスクトップガジェット ・ふたば系ゆっくりいじめ 1018 ゆっくりつくーる ・ふたば系ゆっくりいじめ 1054 夢想天生 ・ふたば系ゆっくりいじめ 1064 スペクタクルスパイダーウーマン ・ふたば系ゆっくりいじめ 1091 つるべおとし どろわ ・つんつんつんつくつんつくつんつん ぬえ ・山女って可愛いよね トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 零崎ネタがww -- 2013-10-23 21 56 05 越前w -- 2011-10-15 16 09 19 キスメちゃんいいこいいこ -- 2010-12-16 18 28 40
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農業を営む自分にとって、収穫を終えると暇になる。 中には来春まで内職をしているところもあるようだが、生憎とそんな事をしなくても十分暮らせるだけの蓄えは出来た。 年配者が寄り付かなかった、河童の新型農作具の使用。 それに、永遠亭の農薬。 それらは自然の摂理のように若い自分達が使用することになり、結果は大成功。 知り合いの若い奴らも温泉や文々。新聞の定期購読に充てている。 しかし、自分は生憎そういう趣味は無く、お金の一部を使って寺子屋に若干の備品を寄付しただけである。 それだけで十分。 その後、春まで悠々自適に過ごそうとしていた矢先、件の河童が家を訪ねてきた。 「厄神様と温泉に言ってくるから、この実験を行って欲しい。もちろん報酬は出す」 との事で、実験の目的は分からなかったが、頭のいい河童のする事と割り切り、特にする当ても無かった自分は 快くその提案を受け入れた。 内容は、あの河童から受けたこともあり、予想通りゆっくり関係だった。 大きなダンボールに入った数個の道具。 その操作を一週間ほどかけて理解していたら、早々に実験を開始する事になってしまった。 何せ、時間が無いから。 最初にすることは、人里近くの平地の真ん中に、特製のゆっくりハウスを設置した。 このハウス、表面は岩の素材で偽装してあり、ゆっくりなら絶対に見分けることは出来ないだろう。 いや、人間の家も見抜けないのだから、考えるだけ無駄かもしれないが……。 物陰から観察することしばし。 「ゆゆ!! こんなところにおあつらえむきのどーくつがあるよ!!」 「ほんとだ!! ここのどーくつさんは、ゆっくりできるかな!!?」 「こんにちは!! ゆっくりしていってね!!!」 予想通り、こんなところに洞穴が存在することを不思議に思わないゆっくり一家が掛かった。 ……なんというか、やはり霊夢一家だった。 「ゆっゆ♪ ここはだれもいないみたいだから、れいむたちのおーちにしようね!!」 遠慮もなしに中へ入り、ひとしきり物色したのに、自分達の家にすることに決めたようだ。 なんだか、入るときから自分の家と決め付けていたようなきもしたが。 「いまのおーちよりひろいから、ゆっくりできそうだね!!」 最近生んだのだろう沢山の赤ちゃんゆっくりと一緒に、サイズだけ大きくなった母ゆっくりのようだ。 越冬生活が迫ったこの時期に、ただ単に散歩そしていただけのことはある。 「たべものと、ゆっくりぐっつをもってこようね!!」 そんな事を話しながら、いったん帰っていった能天気一家。 暫くして、わいわい騒ぎながら戻ってきた戻ってきた。 「ゆ~~♪ ゆゆゆゆゆ~~~~~♪」 「ゆっくり~~~♪ してぇ~~~~~♪ っ!! いってねぇ~~~~~~~~♪」 「いってね~~~~~~~~♪」 「ちぇね~~~♪」 随分ご機嫌な様子で、一家でコーラスのような会話をしながら戻ってきた。 楽しんで話しているのだろうが、こうしてみると物凄く頭が弱そうに見える。 「ゆしょ!! それじゃあ、ゆっくりひっこしするよ!!」 運んできたのは食べ物、それと宝物であろうモノ、そして大きな葉っぱと蔓で縛られた枝。 おそらく、それらがゆっくりセットなのだろう。 「ゆ!! てーぶるはここにおいてね!! いすはこっちだよ!!」 「ゆっくりりかいしたよ!!」 母親の号令で、ゆっくりにしてはテキパキと巣の中を整理していく。 奥に食べ物を置き、一番広い空間にテーブルと呼んでいた葉っぱと枝のオブジェ。 その一角に、イスと呼ばれた枝と蔓のオブジェを置いて完成らしい。 全てが終わるのに、時計の短針は必要はなかった。 「ゆ♪ それじゃあきょうはここまでにして、あしたからはいりぐちをうめよ~~ね♪」 「ゆっくりりかいしたよ♪」 今日は出てくる雰囲気がなかったので、俺はこの場を後にした。 「~~~~♪ っ!! ゆっくりぃ~~~♪」 「~~~♪」 「~~♪」 巣の中からは、楽しそうな会話が響いていた。 数日後の事である。 「ゆっくり~~♪ ゆっゆゆゆ!!! していってね~~~♪」 「ゆ~~~♪ ゆっきゅりきゅり~~~~♪」 工事現場よろしく、騒音が入り混じる中着々と入り口を塞ぐ作業を終え、いよいよ越冬の準備に入った一家。 流石に一介の人間に透視能力はないので、中に設置した監視カメラと言うものの映像に切り替える。 「ゆ~~♪ ひろいね!!」 「たのしくえっとーできそうだね!!」 中では、越冬するだけとなった一家が楽しそうにくつろいでいた。 母親の周りに集まった子供達が、わいわいと話している。 「ゆっゆ♪ えっとうさんが~~~♪ たのしくなったらど~~しよ♪」 「ど~しよ♪」 …… 「ゆぴ~~~♪ ゆぴ~~♪ し☆あ☆わ☆せ☆~♪」 「ゆ~~♪ ゆ~~♪」 「ゆっきゅ~~~♪」 暫く監視していたところ、一家仲良く寝入ってしまったので、後は録画に任せ、自分も家に戻ることにした。 「ゆ~~~♪ おはぎおいち~~~~~♪ むにゃ……」 雪が降り始め、既に一面の銀世界となった頃。 「ゆっくりしようね!!」 「きょうはゆりすますのひだよ!!」 巣の中では、なにやら賑やかだった。 「ゆ!! しってるりょ!! いいゆっくりのこどものとこりゃに、うーぱっくがゆっきゅりできりゅもにょを、おい ていっちぇくれりゅんだよ!!」 「ゆ!! さすがれいむのこだけあってよくしってるね!! それじゃあ、きょうははやくゆっくりねないとね!!」 「ゆ~~♪ ゆっきゅりねるねりゅ!!!」 会話を聞くと、どうやら今日はゆっくりにとって何かのお祭りごとらしい。 二日間で食いきれなかった鳥のモモ肉をかじりながら、一家をさらに観察する。 その後に始まった食事は、あの葉っぱの上に食べ物をのせがっつく一家と、赤ちゃん以外が乗ったら壊れるであろう イスのオブジェに座った赤ちゃんの音頭で歌を歌ったところで、終了した。 今日はこれで帰ろうかと思ってきたが、先ほどの会話が気になったので暫く残ってみることにした。 「う~~~♪ うっう~~♪ うあうあ~~♪」 夜遅くまで張り込みをしてみたところ、本当にうーぱっくが何かを運んできた。 「うっぎゃーーー!! うあーーーー!!!!」 れみりゃ種特有のカワイガリたくなる様な笑顔を浮かべまっすぐこちらに飛んでくる。 余りにもまっすぐ飛んでくるので、捕まえて中身を確認してみた。 「うあーー!! それはちがうーー!! ちがうーーーー!!!!」 何てことはない、ただの綺麗な石ころだった。 おそらくはこれが子供達へのお届けモノのようだが、ただの石なので雪原の中に捨てる。 「うあーー!! おとどけものがーーーー!!!」 泣き顔になったうーぱっくが雪の中に顔を突っ込み、必死で石ころを探そうとしている。 しかし、新雪に沈んだ石ころが見つかるはずも無く、雪が張り付いた顔が涙でグシャグシャになっただけだ。 「うあーーー!! ないーー!! おとどけものがないーーー!!!!」 その光景を見ていたら、十分厚着をしている自分も、心なしか寒くなったのでこのダンボールで暖をとる事にした。 「う!! はなぜ!! おとどけものーー!! さがすのーー!!!」 一端を破いて火をつける。 「うーーー!!! うぎゃーーーー!!!!」 ある程度水気を弾くのか、すんなりと火が移り、次第に全体へ燃え広がっていく。 大抵のダンボールよりもはるかに長い時間燃焼し、燃え尽きる頃には体の心まで温まることが出来た。 ほんのりと、汗が出てきた。 「……う、ぁー……。おとどけもの……がー……。かぞくの、ごはんがー……」 体が温まったところで、冷えないうちに家に戻ることにした。 ※REC 「ゆ~~……。う~~ぱっくおそいね」 「しっ♪ し~~ね♪ しずかにね、いもうとたちがおきちゃうよ!!」 「ゆゆ!! ごめんね!!! ……でも、ことしはこないのかな?」 「きっとあたらしくひっこしてきたから、きづかなかったんだね!!」 「なら、じゅんびしてたたべものも、れいむたちのしょくりょうにまわそうね!!!」 「そうだね!! そのまえに、もっとしっかりいりぐちをとじるよ!!!」 今日は大寒、外は大雪。 いよいよ、撮影も大詰めになった。 「ゆ~~♪ ことしはたべものがいっぱいあるね!!」 「しかも、あったかいよ!!」 「これなら、らくにふゆをこせるね」 「し☆あ☆わ☆せ☆~♪」 断熱材入りのこの巣の中の一家は随分と幸せそうだ。 一家全体での、しあわせコールを聞き、ここらが頃合だと判断して最後の準備に取り掛かる。 「ゆきがとけたら、れいみゅはいっぴゃいはちるよ!!」 「れいむは、まりさともっといっしょにいるよ!!」 「ゆゆ♪ ふぁーすとちゅっちゅもちかそうだね!!」 「んっもう♪ おか~さんはうるさいよ♪」 良いなぁ、いかにも一家団欒と言う風景だ。 それじゃあ、スイッチ入れますか。 Pi ♪ あらかじめ準備しておいたスイッチを押すと、この巣は様変わりする。 どのように変わるかと言うと、四方の壁が外側に倒れる。 大まかに三角錐の形状をしているので、天井まですっきりなくなるのだ。 うまくいくか不安だったが、結果はご覧の通り。 「……ゆ?」 「ゆっきゅり?」 まさに目が点になるとはこのことであろう。 先ほどまで暖かい巣の中に居た一家は、猛烈な吹雪が吹き付ける極寒の雪原に放り出されたのだから。 未だ健在の監視カメラが、テントの中のこちらまでしっかりと鮮明な映像を送ってくれる。 「ゆゆゆ!! ざむいよ!! なにがあったの!!」 「ゆっくりりかいできないよ!!」 「ゆーー!! しゃむいよ!! しゃむいよーー!!」 突然のこの事態に、まるでただの饅頭のように固まるゆっくり達。 そんな中で、一番初めに行動を起こしたのは、母親ゆっくりだった。 「ゆ!! おちびちゃんたちは、おかーさんのおくちのなかに、はいってね!!」 赤ちゃん達を口に中へ入れ、改めて姉達と一緒に状況を確認する。 確認することも無いだろう、四つの壁が綺麗に外側に倒れ、どんどん雪に埋まっているだけだ。 「ゆ!! おうちがこわれたんだよ!!」 それに気付くまでに、かなりの時間を要したが、どうやらキチンと理解できたようだ。 「そんな!! と゛う゛し゛て゛ーーー!!!」 猛烈な風で体を震わせながらの母親の絶叫。 口の中に子供達を入れているためか、いまいち迫力がない。 「ゆーー!! どうするの!! どうするの!!!」 「ゆ~~……。もとのおうちにもどるか、にんげんのおーちにこっそりはいるかだよ!!」 「ゆっくりきめてね!! はやくきめてね!!!」 ゆっくり経験の少ない姉妹達は大慌てで母親を急かす。 しかし、餡子脳のゆっくりに同等のものを選ぶことは難しいらしく、なかなか決まらない。 「ゆー……。れいみゅいいこになりゅから、ゆっくりちちゃいよ……」 待つこと十数分。 ついに赤ちゃんたちは弱ってきたらしい。 口の中といっても、冷気を完全に遮断できるわけでは無い。 まして、相談の為に、何度も口を開いていたらさらに効果は薄いだろう。 ここまでくれば後は良い。 下の巣がある方向は風上、しかも食べ物やご自慢のゆっくりセットは既に雪の中。 それに、この辺りの民家は、外界の技術が取り入れられ、二重戸の一軒屋で蔵などはもうない。 どちらにせよ同じ結末になるものを見るほど俺は暇ではない。 それに、実験の概要もここで終了となっている。 機材をまとめ、自分はこの場を後にした。 すでに一家はどこかに移動したらしく歩いた跡と思われるコブが数箇所に出来ているだけであった。 その春、約束どおり河童は新しい農作用具を貸してくれた。 トラクタというこの機械、今まで時間の掛かっていた畑の掘り起しが、のさばっているゆっくりごと出来るすばらしい機械だった。 このSSに感想を付ける
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取材「対地攻撃」 今回の取材先は航空兵力にしよう、トップガンとエースコンバットで私はそう決意した。 「まあ絵にはなるからねえ」 今回の取材協力のお兄さんは気さくにハンバーガーを頬張りながらそう語る。 それにしても美味そうに飯を食う、食レポのがよかったかもしれないと後悔してきた。 「そんでもって、航空作戦の話しまひょか」 お兄さんはゲームのユニットを選択した。 兵員輸送のうーぱっくは現実で言うヘリコプターの様なユニットで、通常種のふらんやれみりゃなどは戦闘機や対地攻撃機に近い扱いをされている。 私は以前、取材中にコイツらを見なかったのを思い出し、質問をしてみた。 何故こいつらを見かけなかったのか。 「簡単ですよ、制空権も防空網制圧もされてないんですよ」 首を傾げると、お兄さんはユニットデータを見せてくれた。 最初の頃はれみりゃやふらんが暴れていたが、すぐに対空兵器が配備する事をプレイヤーが学び、展開や配置が巧妙になった。 ゆっくりが小さなロケット花火を打ち出す携行式から、すぃーに多連装のBBガンを据える重対空車両が息を潜めつつ睨んでいる。 その恐怖が指揮官にとって投入を躊躇させたのだ、撃墜されたらコストが嵩むんだから仕方ない。 「そうですなあ、ではこう言うリプレイデータがありますから参照に」 お兄さんは再生を開始した。 砂漠のステージ、まるでシナイ半島を彷彿とさせる大砂漠でゆっくり達が行軍している。 輸送すぃー(築地市場とかにある様なサイズ)を何台かと、連装対空BBガンを積んだ韓国陸軍のBIHOみたいなデザインをした対空装甲すぃーが数台の車列だ。 前線まで2400m、マップが最大15キロから20キロで長射程火器すら観測情報が無いから飛んでくるわけもない、砲声も他人事の様に遠く聞こえる。 輸送すぃーの上ではまりさとみょんにより構成された砂漠歩兵ゆっくり ゆばいと が、TAR-21小銃みたいなデザインをしたゆっくり用ライフルを持って乗っている。 「あづいんだぜぇ・・・」 「おいしんぺい、尻が焼けてくっつくからおぼうしは下にしくんだぜ」 「ぐんそうはものしりなんだねー、わかるよー」 どうやらこの25匹の部隊の指揮官ゆっくりはベテランらしい、お兄さん曰く「この1日前の戦闘で戦術八卦炉を投下された市街地から生還した数匹」の1匹らしい。 輸送すぃーの運転手がクソみたいなゆっくりラジオ(--戦意高揚の為にありすなどが放送するラジオ--)を流し、先頭のすぃーはYTO(ゲームの勢力、ゆっくり条約機構)軍旗を掲げて進んでいる。 「きぶんがのってきたんだねー、せんそうなんだねー、わかるよー」 「はっはっはっ、きょうのしんぺいはイキがいいんだぜ」 その時だった、先頭を進んでいた輸送すぃーが突然ピンク色の光を放って爆散した。 弾幕シューティング、明らかにふらん系の煌めきだった。 爆散した先頭すぃーから燃えながら中隊本部指揮班のぱちゅりーが出てくるが、すぐに黒くなって動かなくなった。 先頭すぃーの近くでは重傷のゆっくり達が叫び声を上げている。 「いだいよおおお!!」 「あああぁぁぁ・・・」 「おがあざああん・・・」 熟練のまりさ軍曹は直ちに小隊を把握して部下に降りろと命じた。 新兵ゆっくりは明確な指示を受けて慌てて降りる、軍曹の教育がよかった為まだパニックになってない、やばい時についていける存在を知っているからだ。 「おりろおりろおりろ!ちらばるんだぜ!」 「あとはいのるしかないんだねー」 「さんっかい!」 「しょうたいにひがいはないんだねー」 すると3両目からありすが数匹降りてきて、負傷ゆっくりを救護しようと走り出した。 まりさ軍曹は止めようと声を出したが、空から聞こえる叫び声で咄嗟に身をかがめる。 「ううううううう!!!」 「ふ、ふらんだあああ!!」 「ふらんばっく!てきのこうげきゆんだああ!」 YU-34 ふらんばっく。 戦闘ゆんであるYu-27及び33及び30 ふらんかーシリーズの対地攻撃型で、ふらん種特有の身軽さを活かしている。 Yu-29 ふらんくるむ極地防空戦闘ゆんと格闘戦も出来るという機体で、特徴はふらん2体と言う事だ。 フロントシーターふらんは大きな羽でリアシーターのふらん、つまりガンナーを抱えている、複座機だ。 「くそぅ、とんでもないときにとんでもないもんきたんだぜ!」 「みかたのCAPはなにしてんだぜ!?ひるねでもしてるんだぜ!?」 確かにおかしい、戦線後方にこんなのが侵入してるなんて。 お兄さんは「この時期、迂回と低空侵入が流行っていた」と語っている、おそらく警戒線の隙間を抜けてきたのだ。 「まっててね!いまたすけるわ!」 「ありす!ふせるんだぜ!」 上昇して旋回したふらんばっくは救護しようとするありすから、3両目の輸送すぃーへ弾幕を掃射する。 機銃掃射は映画の様に線で連なっていくものではない、丸い半径に弾が散らばるのが続いていく弾丸ゲリラ豪雨なのだ。 30mm近いエネルギー弾のゲリラ豪雨が通っていった後には、カチューシャすら残ってない。 「しねっ!げすなふらんばっくはしね!」 対空すぃーに乗ったれいむが対空射撃を撃ちまくり、その隙にまりさ軍曹は携行式SAMを担ぐ。 軍曹と数名の部下によりYIM-92 ゆってぃんがーA対空ミサイルが空を睨む。 「くたばるんだぜぇい!!」 数本の対空ミサイルの白線が空を切り裂き、ふらんばっくは巧みにフレアーを撒き散らして上昇し回避する。 しかしその直後、軍曹まりさが待ち構えた一撃をくれてやった。 避けたと安心していたふらんばっくは気づくのが遅れ、被弾して砂の海へ転がり落ちる。 「やったあ!!」 「だいせんかなんだねー!くんしょうなんだねー!わかるよー!」 「ないすしょっとだよ!」 「ザマァみろなんだぜ」 速度を失っていたふらんばっくは垂直に墜ちた。 フロントシーターのふらん、リアシーターのふらんは2匹とも生きていたが胴付きとはいえ手足も折れていた。 戦果確認に来たまりさたちはゆっくりと接近し、ふらんはまだ動く左手を挙げた。 パイロットのふらんはガンナーに抱き抱えられていた。 投降のジェスチャーに、まりさ軍曹はガンナーのふらんを即座に射殺した。 「うちの衛生ゆんを殺してよくもまあほざくんだぜ」 「きいいい・・・」 敵意を剥き出しにするふらんだが、どうしようもない。 飛ぶ事に特化して育てられ、航空ゆんは殆ど陸戦能力を失っていると言っていい。 さらに派閥意識、対立意識が各軍の間に存在していた。 そして何より、ふらんはゆっくり基準でも上玉の部類だった。 「な、なにするのさ」 ふらんは恐怖した。 本来なら捕食種たるふらんが知ることのない感情、恐怖と敵意と憎悪の視線。 「い、いや、こないで」 「ころさないだけかんしゃするんだぜ!」 アサルトライフルの銃床を叩きつけられ、苦痛に悶え、ふらんは叩きのめさせられた。 あとは代わる代わる強制的にすっきりをさせられ、首に縄をかけられて行軍段列に引き摺られながら、ふらんは心が折れた。 戦時条約、まして捕虜宣誓や規定も存在しない。 むしろ、加工所は両勢力が憎悪を激らせる事を喜んでいる・・・。 「そう言えばこのまりさ軍曹どうなったんです。」 「あぁ死にましたよ。これの翌週くらいだっけかな」 「激戦でもあったんです?」 「いんや、性病っすよ。前線でふらんをオナホにして他のは良いけど綺麗にしてなかったからカビたんすよ。 ふらんを死姦したゆっくりがあっちゅうまにカビてね、塹壕全滅よ」 それを聞いてあまりの死因のくだらなさにため息が出た。 英雄のしょうもない最期だ。 取材2「空中機動作戦」 お兄さんが通話に呼ばれたので帰る用意をしていると、満面の笑みでお兄さんから声をかけられた。 「あんちゃん、空中機動作戦やるけど見ていくか」 もちろん。 しかし空中機動作戦って何をやるんだろう。 そんな私の考えを、あっさりとフォーチューネイトサンが答えとなってやってきた。 側面がスライドドアになったうーパック、YP-1うーい輸送うーパック。 10匹ばかしかの歩兵ゆっくり達がそこに載せられ、空中で編隊を形成している。 「すごいですね、ベトナムみてぇだ」 「朝に嗅ぐナパームは勝利の匂いですよHAHA!」 すると、うーパックの中の歩兵ゆっくりが奇妙な格好をしているのに気づいた。 丸いせいでオムツみたいなデザインの何かを身につけている。 「ありゃあ防弾着ですよ」 「防弾着?」 「えぇ、はらわたぶち撒けて死ぬ傷をオレンジジュース飲ませて度々痛みを思い出して苦しむ程度に効果があるんです」 つまり高コスト歩兵か。 今回の作戦地域は川沿いの村、YTO軍の敵であるYPECT軍(ゆっくり連邦軍)が増強されたらしい。 れみりゃガンシップを伴ったヘリボーン作戦が開始され、壮観な空中曲芸のような光景が造られる。 「しんりさくせんかいし!わーぐなーをならせ!やつらびびる、おぉわぐねるわぐねる」 第173空挺ゆっくり旅団の大隊規模攻撃が開始されると、辺りはたちまちに炎に包まれた。 ガンシップと化したれみりゃ、ARH-47 バンバンれみりゃ(元ネタはACH-47)が機銃掃射をかましながら着陸地点を確保し、うーパックから空挺ゆん達を降下させる。 「いやだああああ!でいぶはいきたくないいい!!でいぶいきたくないいい!」「うるさい!」 着いた途端嫌がるれいむをれいむが引き摺って降下し、中隊指揮官のゆっくりてんこが全く恐れず--マゾなんだから恐怖がない--堂々と部下を把握し、突撃を開始する。 「てきだあああ!!」 「にしがわのきしゅうだあああ!」 敵軍は奇襲により動揺している。 民間ゆんの退去もろくに出来ていないばかりか、誤射で撃ち殺している。 それでも指揮官ゆっくりが近いゆっくり達は指示を受けて再編され出した。 「ゲラゲラゲラゲラ!たいくうしゃげきはじめ!」 うどんげは即座にかなこに応戦を命令し、かなこの重防空ミサイル 2k12ーオンバシラー は第二陣のうーパックの密集陣形に飛び込んだ。 「こうかしたらいそいでさんかいしてね!まもなくこうかだ__ 分隊長ちぇんの言葉が打ち切られ、被弾したうーパックが制御を失って旋回し、中身の歩兵を撒き散らす。 《はなしがちがうよおおお!じゅうぼうくうさんなんでいるのおおお!!?》 《ぞうえんがやられちゃったあああ!》 やばいんじゃね?とお兄さんを見るが特に動揺もしてない。 冷静にれみりゃに対空火力排除をやらせていた。 そして、お兄さんは静かに一言。 「勝ったな。」 と言った。 彼の視線の先には、ゆゆこ。 なるほど、最初からゆゆこによる輸送が本命かあ。 「じゃあ・・・れいみゅたち・・・なんのための・・・」 死にかけたれいむが、指揮本部の会話を聞きながら涙を流していた。 致し方ない犠牲って奴じゃねーかな、と私は思う。 少なくとも無意味に死んだわけじゃ無いから良いんじゃねーの。 「そんな・・・」